SIGMA 4.5mm F2.8 EX DC CIRCULAR FISHEYE HSM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

大手メーカーを見渡してみてもラインナップが充実しているとは言い難いフィッシュアイというジャンルの中で、さらにAPS-C用にして円周魚眼という珍しいスペックを擁する本レンズ。さすがに「開放から周辺までクッキリ」とは行きませんが、絞り込んで使えばなかなかのもの。しかも円周魚眼なので、日中に使用すればかなりの頻度で太陽が画面に入ってくることになりそうですが、ご覧の通りゴーストやフレアなどが激しく出ることも無いので、お天道様に背を向ける様なことはせずに済みそうです。自分の視界前方180°がスッポリ収まる円周魚眼。普段味わえない世界が見えてきます。

( Photography : A.Inden / Text : Y.Moriki )

堤防と空のバランスをとるのに試行錯誤した一コマ。前後左右上下にと動いてみて思ったこと。円周魚眼のフレーミングに正解はないのかも。どう切り取っても面白いということでもあります。

敢えて真正面から。おしべとめしべがクッキリと写っています。一段絞っていますがフィッシュアイとは言え意外と被写界深度が浅く、周辺の葉は 後ボケしているのが見て取れます。アングルに依ってはボケを生かした撮影も楽しめそうです。

竹垣を地面すれすれまで写すために、かなり真上にレンズを向けました。カメラを地面に置いて撮りたいところですが、そうすると隠れる場所を探さないと自分が写ってしまうという、困った事態に陥ります。

最初のカットのアングル違いです。カメラの向きや立つ位置を少し変えただけで歪み方が大きく変わり、こんなにも印象が違ってきます。