Otus シリーズ
「フクロウ」という意味を持つ「Otus」。人間の目にはない構造で、弱い光の中でもシャープにモノを見ることができるフクロウのように、すべての視野にわたり妥協ない最高性能を持つレンズシリーズ。一眼レフ用でニコンFマウント、キヤノンEFマウント向けに現在4種がラインナップされています。
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3月15日に発売いたしました『GAPPURI ZEISS』はもう手に取っていただけましたか? この本では、「ツァイスとは何か?」という壮大なテーマに取り組み、ツァイスの歴史を紐解き、過去から現在まで170年余りのツァイス歴史を総ざらい。ツァイスの礎を築いた、歴史に残る名レンズの数々の描写を楽しんでいただくべく、全カット撮りおろしにてたくさんの写真を掲載しています。往年の名レンズプラナーは、交換レンズのみならずローライフレックスに搭載されているものでも撮影(もちろんフィルムです!)。ツァイスの看板ともいうべき垂涎の広角レンズ、ビオゴンやホロゴン、そしてコンタックスGシリーズレンズ、当時、高級コンパクトとしてその名を馳せたコンタックスTシリーズも掲載しています。さらに、がっぷりツァイスというからにはM42マウントを外すわけにはいきません。人気のパンカラー、ビオター、テッサーも、ミラーレス機に装着し、撮影。作り手の私たちが、実はいちばん楽しんだのではないか……と思えるほど、さまざまなツァイスレンズたちと戯れ、一冊にまとめました。
しかし……。私たちはうっかりしておりました! そのDNAを受け継ぎ、歴史を担う現行レンズの数々を本に掲載しておりませんでした(全力で謝罪)。いまやツァイスレンズは一眼レフ用だけでなく、ミラーレス用、そしてレンジファインダー用と多岐にわたるラインナップを擁しており、その選択肢はたくさんあります。ツァイスへの憧れを抱く人、すでにツァイス沼にどっぷりの人、はたまた自分の写真に変化が欲しい人、日々の生活に刺激が欲しい人、ツァイスレンズはどんな人にも平等に写真の楽しさを与えてくれ、その描写力で私たちを魅了します。ここでは、現在購入することができるツァイスレンズをまとめております。ぜひお気に入りの一本を見つけてください。もし、しばらく撮っていなかったな……なんていうレンズがあれば、そのよさをあらためて感じてみてください。実はうっかりしたことに、フォトヨドバシにて未レビューのレンズもあるのですが、こちらについては鋭意ロケ中。順次レビューを掲載していく予定ですので、どうぞお楽しみに。
様々なマウントに多数のレンズをリリースしているZEISS。スチルカメラ向けレンズとしてそれぞれ異なるコンセプトを持った10のブランドを有しています。ここではそれぞれのシリーズが持つ特徴やコンセプトについてご紹介いたします。
「フクロウ」という意味を持つ「Otus」。人間の目にはない構造で、弱い光の中でもシャープにモノを見ることができるフクロウのように、すべての視野にわたり妥協ない最高性能を持つレンズシリーズ。一眼レフ用でニコンFマウント、キヤノンEFマウント向けに現在4種がラインナップされています。
Milvusはデジタルセンサーに最適化され、伝統あるZEISSにおいてもデザインや描写は、まさにモダンスタイル。15㎜から135㎜まで11種の単焦点レンズを擁し、卓越した光学性能でハイアマチュアやプロフェッショナルの厳しい要求に応えます。その緻密な描き込みに思わず溜息することでしょう。
一眼レフ用の単焦点マニュアルフォーカスで、フィルム時代の設計を色濃く残すシリーズです。古いカメラにも似合うクラシカルな外観、一本一本が持つ個性ある写りは、いまなお魅力的な選択肢。高画素機では各収差が気になるかもしれませんが、オールドレンズ的にゆるりと楽しみたいレンズです。
LoxiaはコンパクトなフルサイズのソニーEマウント用レンズ。Batisとの最大の違いは、Loxiaはマニュアルフォーカスであること。自分でピントを合わせるというひと手間は、ただの写真を「作品」に昇華させるためのおまじないともいうべき撮影儀式。現在6種の焦点距離をラインナップしています。
Batisは軽量コンパクトに加え防塵防滴設計のレンズシリーズ。特徴は鏡胴上部に配置した有機ELディスプレイで合焦距離と被写界深度を読み取る事ができ、フルサイズ用単焦点レンズとしては唯一オートフォーカス仕様となっています。小さく俊敏なヒタキ科の鳥Batisの名にふさわしいレンズ群です。
APS-C用のオートフォーカスレンズで、SONY E、FUJIFILM Xの各マウント用に3種のレンズがラインナップされています。センサーサイズを生かしたコンパクトな鏡胴に、スムーズで正確なAF。そして何よりツァイスらしさを堪能できる、シャープで豊かなボケ、優れた描写性能が特長です。
レンジファインダー機向けのレンズシリーズ「ZM」。広角から中望遠まで10種のレンズがラインナップされています。対応マウントはバヨネット式のMマウントで、ライカをはじめとするレンジファインダー機に装着することができます。比較的コンパクトなモデルが多いのも魅力のひとつです。
ソニーαシリーズ用に作られた、ツァイスとソニーの共同開発によるレンズ群です。レンズ側面に青いZEISSバッジが光ります。AFが使えるのも手伝って、常用できるツァイスレンズとして人気の高いシリーズです。ソニーEマウントのフルサイズ用とAPS-C用の2タイプがラインナップされています。
ソニーの一眼レフシリーズ、Aマウント用にラインナップされているツァイスレンズです。いまや当然のことではありますが、カールツァイスレンズをオートフォーカスで使うことができる唯一のツァイスという触れ込みでスタート。それがSONY Aマウントのラインナップです。
「フクロウ」という意味を持つ「Otus」。人間の目にはない構造で、弱い光の中でもシャープにモノを見ることができるフクロウのように、すべての視野にわたり妥協ない最高性能を持つレンズシリーズ。一眼レフ用でニコンFマウント、キヤノンEFマウント向けに現在4種がラインナップされています。
Apo Distagonと銘打たれたアポクロマート設計の本レンズ。歪みなくどこまでも伸びやかな線を描きながらも、何者かの気配を感じさせながらボケるさまはツァイスレンズの真髄ともいえるでしょう。
その時代、機材ごとに求められる性能や水準があるとして、それらをはるかに上回る。それがOtusシリーズ共通の新基準です。 55mmはApo Planar設計でDistagon設計の2本よりも柔らかな描写です。
最短撮影距離が24cmという近接フォーカスが可能となっているのが特徴。マイクロコントラストと呼ばれるピクセルレベルでのコントラストを再現する85mmの描写性能が空気感まで写し出します。
Otusシリーズの最新モデル1.4/100はAPO Sonnar 設計の望遠レンズ。開放F1.4の極薄のピント面、そこから滑らかにボケていく様は、他のどんなレンズとも違う階調の豊かさを持っています。
Milvusはデジタルセンサーに最適化され、伝統あるZEISSにおいてもデザインや描写は、まさにモダンスタイル。15㎜から135㎜まで11種の単焦点レンズを擁し、卓越した光学性能でハイアマチュアやプロフェッショナルの厳しい要求に応えます。その緻密な描き込みに思わず溜息することでしょう。
超広角15mm。特殊ガラスを贅沢に組み込んだディスタゴンタイプレンズが紡ぎだす、その伸びやかにしてキレのある描写はまさに圧巻。着脱式レンズフードとフィルタースレッド(95mm)も装備。
ディスタゴンタイプのレンズ設計を活かしつつ、シビアな高画素センサーにも対応するMilvus 2.8/18。対角99.9度の画角を有する超広角レンズは、風景撮影や建築撮影においても先鋭な像を刻みます。
高コントラストにして鮮やかな色彩。歪曲収差を徹底的に抑制したディスタゴンタイプのMilvus 2.8/21。アップデートされたレンズコーティングにより逆光をも厭わずゴーストやフレアを低減します。
ZEISS伝統の焦点距離25mmを有する超広角レンズ。非球面レンズ2枚とフローティング機構で画面の隅々までキリっとした像を結びます。F1.4の明るさは光量の乏しいシーンにおいても頼もしい限り。
35mmという焦点距離は標準的な切り取りも可能。徹底した色収差対策が講じられており、繊細な描写を見せます。この高い解像力があって初めて、F1.4という明るさが意味を持つこと知るでしょう。
ワイド感、ナチュラルなパース、F2の十分な明るさ。絶妙なバランスで使いやすい、オールラウンダー。軽量かつコンパクトで携行しやすく、一眼レフとも相性の良いディスタゴン設計の一本です。
50mmはプラナーというイメージの強いツァイスですが、本レンズはディスタゴン設計。開放値F1.4の最新鋭ハイスピード標準レンズです。開放での描写に誰もがきっと魅了されることでしょう。
あのマクロプラナーは無くなった? ご安心ください。もちろんMilvusにリプレイスされてもしっかりと受け継がれております。「寄れる標準レンズ」として、日常スナップなどにも好適なレンズです。
プラナー設計、85mm F1.4。いま、また新たなオーラを放つMilvusは、伝説の魅惑的なボケを継承しながら、最新の光学設計で描写にも安定感が増しており、これまで以上に美しい光を写し込みます。
濃厚な色乗りはもちろん、夢の世界にいるようなボケに、銀塩時代からどれほどの人が憧れたことか。最新設計の確かな目で除くミクロな世界は、驚きと感動にあふれていることでしょう。
この焦点距離とF値で、最短撮影距離はなんと0.8m。究極の中望遠レンズ「ゾナー」ですが、切り取り感とボケの大きさで実は使いやすい。写真が上手くなった気がして、病みつきになりますよ。
一眼レフ用の単焦点マニュアルフォーカスで、フィルム時代の設計を色濃く残すシリーズです。古いカメラにも似合うクラシカルな外観、一本一本が持つ個性ある写りは、いまなお魅力的な選択肢。高画素機では各収差が気になるかもしれませんが、オールドレンズ的にゆるりと楽しみたいレンズです。
逸話に事欠かない50mmのプラナーT*はまさに標準レンズのマスターピース。信者たるもの各時代のプラナーは確かめておかねばなりません。本レンズは2009年に発売され、2010年代を担った逸品。
85mmのプラナーT*はポートレート撮影に欠かせない中望遠レンズの傑作。50mmと同時にクラシックシリーズの幕を開けたレンズが最後まで販売を続けられるあたり、その人気が伺えます。
LoxiaはコンパクトなフルサイズのソニーEマウント用レンズ。Batisとの最大の違いは、Loxiaはマニュアルフォーカスであること。自分でピントを合わせるというひと手間は、ただの写真を「作品」に昇華させるためのおまじないともいうべき撮影儀式。現在6種の焦点距離をラインナップしています。
広角なのに明るく、そして極めてコンパクトに作られたこのレンズは、フルサイズセンサーのイメージフィールド全体にわたって十分な光を提供し、卓越した画像パフォーマンスを実現しています。
Distagonの光学設計を採用し、妥協なき描写性能を実現したワイドアングルレンズ。この絶妙な焦点距離と明るさには、21mmでもなく、24mmでも28mmでもない。その理由が、ちゃんとあります。
あらゆる被写体に柔軟に対応できるこのレンズは、撮影者のよき相棒となります。ブレッソンをはじめとする元祖スナップシューターたちがこの画角を好んだ理由? それは使ってみれば分かります。
近寄り過ぎず、離れ過ぎず。この画角を最大限に生かして、周囲の環境を写し込んだモチーフ撮影や、ルポルタージュやストリートフォトといった人々の関係性を、このレンズは完璧に捉えます。
望遠レンズは遠くにあるものを引き寄せ、浮き立たせることを可能にします。被写体が何であろうが、このレンズは写真の基本と面白さをマスターするための新しい道しるべとなってくれるはずです。
Batisは軽量コンパクトに加え防塵防滴設計のレンズシリーズ。特徴は鏡胴上部に配置した有機ELディスプレイで合焦距離と被写界深度を読み取る事ができ、フルサイズ用単焦点レンズとしては唯一オートフォーカス仕様となっています。小さく俊敏なヒタキ科の鳥Batisの名にふさわしいレンズ群です。
ZEISSのフルサイズミラーレス用単焦点レンズでは最広角の18mm。特殊分散ガラスと非球面レンズを贅沢に採用。効果的に配置することにより、逆光に強くクリアで美しい描写を実現しています。
ZEISS伝統の25mm。重量は335gとBatisの中でも最も軽量コンパクト。ディスタゴンタイプの本レンズは、さまざまな硝材で歪曲を極限まで抑え絞り開放から隅々まで高い描写性能を実現しています。
最短撮影距離が24cmという近接フォーカスが可能となっているのが特徴のレンズです。ディスタゴンタイプのレンズ構成で美しいボケと良好なコントラストがクリアな描写に一役買っています。
ゾナータイプ特有のシャープな描写と、極薄のピント面からとろけるようなボケが持ち味。オートフォーカスで使用できる85mmのレンズとしてはかなり軽量でその重量はわずか475g。
アポゾナー設計による光学収差補正により忠実な色彩再現に加え抜群の質感描写と自然で美しいボケ味を再現しています。また、光学手ぶれ補正機構を搭載し積極的に手持ちでの撮影を行えます。
APS-C用のオートフォーカスレンズで、SONY E、FUJIFILM Xの各マウント用に3種のレンズがラインナップされています。センサーサイズを生かしたコンパクトな鏡胴に、スムーズで正確なAF。そして何よりツァイスらしさを堪能できる、シャープで豊かなボケ、優れた描写性能が特長です。
CONTAX一眼レフ用レンズのディスタゴン 21mm F2.8を彷彿させる凄みのある一本です。開放からシャープでキレのいいピント、豊かな階調表現は撮っていて気持ちを高揚させてくれます。
Planarらしい柔らかい描写の本レンズ。35mm判換算50mmという標準画角で、ポートレートや何気ない風景なども独特の世界に写し出してくれます。ややクセのある表現もPlanarならではです。
等倍撮影が出来る中望遠マクロ。優れた解像力と良好なコントラストを持ち合わせ、近接撮影はもちろん、F2.8の開放値を生かしたポートレート撮影や風景まで幅広く楽しむ事ができます。
レンジファインダー機向けのレンズシリーズ「ZM」。広角から中望遠まで10種のレンズがラインナップされています。対応マウントはバヨネット式のMマウントで、ライカをはじめとするレンジファインダー機に装着することができます。比較的コンパクトなモデルが多いのも魅力のひとつです。
15mmという超広角。距離計には連動せず目測であるため、開放で最短撮影距離を試そうとすると難儀しますが、チャレンジしがいのある一本です。濃厚な色のりと力強い写りが撮り手を魅了します。
過去から続く名レンズ「Biogon」。ZMにもラインナップされています。歴史上あるBiogonを現代版にブラッシュアップ。開放F2.8からシャープでクリア、立体感のあるツァイスらしい描写です。
広すぎず、狭すぎず絶妙な画角を持つ25mmはスナップに最適。その名に恥じぬ優れた性能、濃厚な色。ボケも美しく、ディストーションも良好に補正されており、伸びやかな線を描き出します。
ツァイスの伝統ともいえる、対象設計「Biogon」のコンセプトがベースとなった、決定版ともいうべき一本です。遠近関係なくシャープに解像するだけでなく、階調も豊かでモノクロにも合います。
ZMシリーズ中、もっとも明るい開放F1.4のレンズです。もちろん開放からシャープで繊細な描写。ボケもなめらかで美しく、豊かな階調再現でさまざまなシーンで活躍する一本です。
35mmというあらゆるシーンを捉えることができるレンズは、撮影意欲を高めてくれる高い描写性能が必要不可欠。もちろん、このBiogon T* 2/35も歪みなく高解像でクリアな像を結んでくれます。
開放F2.8とやや控えめではありますが、コンパクトで軽量であることが撮影する足を軽快にしてくれるのは間違いありません。力強い描写と良好なコントラストでシーンを問わず活躍する一本です。
クラシックレンズのリバイバル「C」レンズ。本レンズはSonnar 5cm F1.5のレンズ構成をそのまま採用。クラシカルで個性ある描写は、現代のレンズにはない独特の空気感を生み出します。
往年の「プラナー」のコンセプトをベースとする一本。F2という開放値は設計に無理がなく、気づけばいつもこのレンズを手にしてしまう……という「しみじみ良い」味わい深いレンズです。
ポケットに入れてしまえるスリムでコンパクトな中望遠レンズ。ポートレートにも重宝する画角で、何を撮っても絵になるのが85mmなのです。開放値はF4と控えめですが美しいボケに心奪われます。
ソニーαシリーズ用に作られた、ツァイスとソニーの共同開発によるレンズ群です。レンズ側面に青いZEISSバッジが光ります。AFが使えるのも手伝って、常用できるツァイスレンズとして人気の高いシリーズです。ソニーEマウントのフルサイズ用とAPS-C用の2タイプがラインナップされています。
ソニーEマウント(フルサイズ用)F4通しの広角ズームレンズ。テッサーの構成をもとに開発されたズームレンズなだけあり、小型軽量・最小構成で最高のパフォーマンスを発揮します。
ソニーEマウント(フルサイズ用)F4通しの標準ズームレンズ。忠実な色再現と隅々までクリアーな描写で、よく写るレンズです。この一本さえあれば、なんとかなる、そんなレンズです。
APS-C用では数少ない、ソニーの光学設計とツァイスのノウハウが融合した質の高い描写が得られる一本。フルサイズ換算でおよそ24-105mmの焦点距離域をカバーし、使い勝手の良さはピカイチ。
ソニーEマウント(フルサイズ用)大口径レンズ。出ました「ゴン」。画面中心から周辺まで、圧倒的な解像力を誇るディスタゴンタイプです。圧倒的な描写に魅了されているユーザーも多いのでは。
ソニーEマウント(フルサイズ用)広角単焦点レンズ。こちらはゾナータイプの35mmです。なによりコンパクトな佇まいが良いのですが、写りはやはりゾナー。立体感溢れる抜けの良い描写が魅力。
ソニーEマウント(フルサイズ用)プレミアム大口径標準レンズ。出ました「プラナー」。中間階調が豊かでキレのある描写をします。そしてもちろん、大口径ならではのボケが得られるのも魅力。
ソニーEマウント(フルサイズ用)高性能単焦点標準レンズ。被写体を浮かび上がらせるスナイパーのようなキレと立体感。小型軽量でAFが使えるツァイスレンズとしてヘビーユース間違いなしです。
ソニーEマウント(APS-C用)フルサイズ換算36mm 。こちらは高い近接撮影能力を備えた広角単焦点レンズです。質量約225gと、ソニーEマウント専用ツァイスレンズの中では最軽量なのも魅力。
ソニーの一眼レフシリーズ、Aマウント用にラインナップされているツァイスレンズです。いまや当然のことではありますが、カールツァイスレンズをオートフォーカスで使うことができる唯一のツァイスという触れ込みでスタート。それがSONY Aマウントのラインナップです。
ツァイスをAFで使えるのがAマウントの素晴らしいところ。超広角独特の世界を丸呑みするかのような画角に、曖昧さのない緻密で色気のある写り。Aマウントを使う意味がこのレンズにあります。
単焦点レンズにある奥行きを感じさせる描写。それがこの標準ズームにはあります。高くて大きく重い、しかしそれに見合う写りが確実に宿ります。単焦点レンズのような写りに心躍ります。
APS-C専用のズームレンズ。フルサイズセンサーが当たり前になっても、この標準ズームの存在は大きい。24mm-120mm相当というのも便利です。写りはさすがのひと言につきます。
繊細さと力強さが同居するおもしろい描写のレンズ。街中のスナップで振り回してもさほどパースも気にならず、深度の浅さを活かせると面白い。大変趣味性の高い一品です。写りは文句なし!
プラナーの50mm、しかも現代の……とくれば否応なく期待は高まるわけですが、それを裏切らない写り。根源的性能の高さが問われるアプローチでもバッチリな描写です。ぜひとも手に入れたい1本。
CONTAX時代のような気難しさは影を潜め、美しく大きなボケ味、そしてプラナーらしいクラシカルな写りもブレンドされて見事なアップデート。ポートレートから風景、スナップでも楽しめます。
いまでこそ他社にも存在するスペックですが、この飛び道具的なスペックだけで手に入れておきたい。そしてこれを使うためだけにAマウントボディを手に入れるのは、まったく悪くない選択です。
決してコピーを作らず、コツコツと真面目に光学製品を作り出してきたツァイス。お作法はあれど、一度その写りに魅了されてしまったら、二度とツァイスレンズを手放せなくなります。そんな魅力を一冊で見渡すことのできる『GAPPURI ZEISS』。ページをめくるごとに新しい発見がある……かもしれません。
印刷された写真を見るのとは趣きが違うものの、いつでもどこでも好きな時間に見る、読むことができる電子書籍は、ある意味ではいまや物理的な本よりも身近で本らしい存在なのかもしれません。気軽に携行できるというよさもありますから、まずは電子書籍版でツァイスの扉を開けてみるのもいいのでは?