PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

オトナの「映画ごっこ」

with

SIRUI Anamorphic Lenses

アナモルフィックレンズって?

「アナモルフィック」と呼ばれるレンズがあります。シアターで観る映画のような、横長の画面を得るためのレンズですが、その仕組みがなんとも独創的。まず、このレンズを使って撮影すると、被写体がタテ方向に伸びた、デフォルメされた映像が撮れます。そして再生する時には同じ割合でヨコ方向に引き延ばしてやれば、被写体は自然な形に復元されつつ、横長の画面が得られるというわけです。

この仕組みは1950年代には実用化されていて、この方式で作られた商業映画もありますが、これを大歓迎したのはアマチュアの映画制作者たちでした。この方式の利点はレンズを付け替えるだけで済むこと。当時はフィルムですから撮影のためのカメラと再生のための映写機が必要でしたが、いずれも今持っている機材をそのまま利用して、没入感が得られる横長画面を作ることができたのです。

時は変わって2023年。現在でもいくつかのメーカーからアナモルフィックレンズが出ています。その仕組みはかつてと同じですが、デジタル時代の今、もはや映写機は必要ありません。ではどうやってヨコ方向に引き伸ばすかというと、本来は正方形であるピクセルを横長の長方形に変形させるのです。本格的な映像編集ソフトの多くにこのモードが用意されています。

面白いと思いませんか? 私はこの仕組みを知った時に感動しました。70年前からあるアナログなカラクリを、現代のデジタル技術を使って、しかし考え方としてはアナログのまま解決させる。アナログだけどデジタル。デジタルだけどアナログ。夢とロマンですよ。え? 「そんな面倒なことをしなくても、上下をスパッとトリミングすれば同じことができるじゃん」ですって? でも、そのやり方ではせっかくの画素をムダにしますし、何よりこれっぽっちも面白くない。

これで映画を撮りたい

今、アナモルフィックレンズを圧倒的なバリエーションで展開しているのは、三脚や雲台でおなじみのSIRUI(シルイ)です。かなり特殊なレンズであるアナモルフィックをここまで充実させるとは、SIRUIのこのレンズへのこだわりは並々ならぬものがあります。さて、このレンズで何を撮るべきか? もちろん映画です。とは言え、ちゃんとした映画を作りたいわけじゃないんですよね。やりたいのは・・・そう、「映画ごっこ」です。大人になった今だからこその、マジな映画ごっこがしたい。SIRUIのアナモルフィックレンズを手にして、そんなことを思ったわけです。

ではどんな映画にしようか。検討に検討を重ねた結果・・・ではなく、消去法であっさり出た答えは、「尺はごく短く」「演者は一人だけ」「セリフはいっさい無し」という、およそ「映画」と呼び得る最低限のフォーマット。でもそれでじゅうぶんなんです。だって「ごっこ」なんですから。しかし同時に、この「ごっこ」はかなり真剣です。大のオトナが寄り集まって「ごっこ」に夢中になる。夜な夜な集まり、お酒でも飲みながらストーリーを考える。意見を出し合い、時には激論を交わす。キャストを考え、小道具に凝り、ロケハンに奔走する。ね? 想像しただけで面白そうでしょう? オトナの遊びは常に本気なのです。


「映画ごっこ」が、いよいよ始まった − 1. 準備 −

さて、「ごっこ」とは言え、いちおう映画と呼べる体裁にしたいわけですし、複数の人間が関わることにもなるので、いろいろ準備をしなくちゃなりません。フォトヨドバシ編集部に映画づくりの経験者は一人もいませんが、何がどうなれば映画が作れるようになるのか、想像しながら準備を進めます。

脚本

まず必要なのは、当たり前ですが脚本。どんなストーリーにするか。「カメラにフィルムを詰めるところから、撮影、現像、そして暗室でプリントを作るまでを映像化する」というアイディアは、わりと簡単にまとまりました。そこに出てくる道具や所作は、とても映像向きだと思ったのです。それに暗室の作業を動画で撮影するなんて、かつては技術的に無理がありましたが、もはやその問題は完全に解決されました。そんな今、暗闇で人知れず行われてきたこの「秘儀」を記録しておくことは(そこまで立派なものではないにせよ)、それなりに意味があるように思えました。

カット割表

そんなこんなで脚本が完成したとします。ではこれで映画作りに入れるかというと、もちろんNOです。むしろ脚本は「完成予想図」でしかないので、「設計図」が必要。では映画作りにおける設計図とはどんなものか? それはおそらく「カット割表」とでも呼ぶべきものであろうということで、そのようなものを作ります。ストーリーの展開に応じて、どんなシーンがどういう順番で並ぶのか? それぞれのシーンでのカメラのアングルは? 撮影の順番は? ・・・そのような「見れば分かる表」を作って、シーンNo.を振るわけです。やってみて分かったのですが、これ超重要。

PHOTO YODOBASHI - 新宿酢酸倶楽部

実際に使ったカット割表。絵コンテというものがありますが、あそこまでのものは作れないので、ただのスプレッドシートです。

メンバー集め

動画コンテンツを一人で作るぐらい、今やまったく当たり前のことですが、映画となるとちょっと話は別でしょう。いや、もちろん一人でも作れると思いますが、やれることに限界がありますし、ここはぜひ仲間を巻き込みましょう。乗り気な人。及び腰の人。いろいろだと思いますが、とりあえず声をかけてみる。「みんなで作る」のが楽しいんですよ。人が集まると役割分担ができるようになります。ちなみに今回はこのようにしてみましたが、まぁこれは集まる人数によって兼任が必要になったり、より細分化できたり、いろいろですね。

  • A・・・主演
  • B・・・脚本+演出+監督
  • C・・・進行管理
  • D・・・カメラ
  • E・・・音声
  • F・・・サウンドトラック制作
  • G・・・演技指導
  • H・・・メイキング映像撮影

この役割分担の面白いところは、必ずしも全員が映画やカメラに興味がなくても、ぜんぜん構わないってこと。「アイツは音楽の才能があるからサントラを作ってもらおう」とか、「私はファッションに興味があるから衣装係をやりたい」みたいに、特性や興味に応じた活躍ができるってことです。「できる人、やりたい人」におまかせしちゃえばいいんです。役割が決まると俄然面白くなってきます。

ロケハン

写真もそうですが、映画でも背景=ロケーションは超大事。映画やTVドラマには「場所」が重要な意味を持つストーリーも多いですよね。イメージどおりのロケーションを地道に探すのはなかなか楽しい作業。今や日本中の、いや世界中のあらゆる場所にバーチャルで行けるので、これも大いに活用します。そしていざ候補地が見つかったら、実際に現地へ行ってみましょう。カメラアングルや作業のイメージがより具体的になりますし、反対にイメージとぜんぜん違うことだってあり得ます。それと撮影の段取り次第では、ロケ地で事前に仕込んでおかなければならないことも出てきます。今回の映画で言うと、主人公が森の中で撮影をし、そのフィルムを現像、最終的にプリントまでする流れになっていますが、あのフィルムは事前に同じ場所で撮って、現像まで済ませたものを使っています。

小道具

ここはですねえ、面白いですよ。誰にも分からないような細かいところにコダワりまくったり、自分の趣味嗜好を全開にしたり、やりたい放題です。例えば今回の映画では、カメラ=FOCA、三脚=ジッツォ、地図=古いミシュラン、乗っていく車(殆ど映っていませんが)=シトロエン、つまりぜんぶ「おフランス」なんです。そんなのストーリーには何の関係もありませんし、「だから何?」って話でもあるんですが、単純にその馬鹿馬鹿しさを自分たちが面白がればいいんです。実は現像シーンに出てくる時計も、古いフランス製のものをオークションで落札したのですが、いざ現物を見たら秒針がついていませんでした。秒針のない時計で現像する人はいないので、残念ながら却下。というか今なら便利な現像アプリもあるのですが、敢えて「時計」にしたのもまたコダワリなのです。

ちなみにカメラを三脚に固定してレリーズケーブルでシャッターを切るシーンで左手をカメラに添えていますが、これ、もちろん御法度です。これじゃあレリーズケーブルを使う意味がまったくないですからね。実はこれ、こうしていないとカメラが落ちてしまうからなんです。カメラの三脚穴と、三脚のネジの径が合わないことに現場で気づいたという・・・。小道具にも細心の注意と事前の確認が必要ということです。反省。

スケジューリング

無茶なスケジューリングがたいていロクな結果にならないことは、いいオトナになったみなさんならご存じでしょう。ここでもキモになるのはカット割表です。撮影に要する時間はカット数に比例しますが、すべてファーストテイクでOKになる筈はありませんし、1カット撮るごとにその場で再生して確認をするでしょう。途中で食事もしなくちゃいけませんし、おトイレにだって行きます。想像よりはるかに時間がかかります。今回は神奈川県大磯町、長野県軽井沢町、埼玉県川口市の3箇所でロケを行いましたが、それぞれ1日ずつ、まる3日間を撮影に要しています。たった10分の動画にですよ? まぁ、そういうものだというのは今回よく分かりました。でもいちばん切実な問題は、関係者のスケジュール調整でしょうね。オトナはみんな忙しいですから。これがもっとオトナになると、逆に時間があり余るんでしょうけど。さらにそこへ、天候の問題も加わります。「ごっこ」とは言え、映画作りはなかなか大変です。


「映画ごっこ」が、いよいよ始まった − 2. 撮影 −

いよいよ撮影当日の朝が来ました。映画ふうに言えば「クランクイン」です。すべての準備を整え、全員が持ち場に着く。満を持して「シーン1、テイク1!」という掛け声。そしてカチンコの音がカーン! ・・・やべえ、楽しいぞこれ。オトナの「ごっこ」はチョー楽しい。ちなみに撮影の始まりを表す「クランクイン」とは、カメラがまだ手回しだった時代の、ハンドル(クランク状の棒)をカメラに差し込む動作から来ているらしいです。反対に撮影の終わりはなぜかクランクアウトではなく、「クランクアップ」といいますね。

今回、われわれがどんな風にして映画ごっこをしたか?その一部をご紹介すると・・・

音声の録り方

まず音声の話からします。今回は映像と音声は別に記録しました。カメラの内蔵マイクやカメラオンマイクでもじゅうぶんに良い音で録れますが、今回はフィルムをカメラに装填するシーンや、現像シーン、暗室シーン、それに川のほとりでのシャッター音など「小さな音」を確実に、かつ自然に捉える必要がありました。そうなると「マイクの位置=カメラの位置」が必ずしも最適解ではなくなるんですね。じゃあどうするか。カメラに有線または無線でマイクを接続して撮るのがいちばん簡単なのでしょうが、「ごっこ」としてはちょっとつまらない。なので映像ファイルと音声ファイルはまったく別に作ることにしました。その理由が次です。

カチンコ

はい、カチンコを使いたかったんです。昔の映画の作り方と同じく、映像と音声を、カチンコに合わせて同期させる、というのをどうしてもやりたかったんですよ。バカですねえ。なので、映像はカメラで、音声はレコーダーで、それぞれ別に記録して編集の際に同期させています。ただ昔と違うのは、カメラでも音声を録っておけること。昔は、カチンコが閉じる瞬間の映像(コマ)とカチンコの音を合わせていましたが、カメラでも音声を録っておけば「音と音」で同期させることができるので、その点は効率的です。カメラでも録音しておくのはリスクヘッジの意味もあります。

PHOTO YODOBASHI - 新宿酢酸倶楽部

撮影と録音を信号的に同期させる手段も実際にはあるのでしょうが、敢えて古式ゆかしいこのカチンコを。「ごっこ」では気分を盛り上げる演出も大事ってことです。

演技指導

役割分担の中に「演技指導」というのがあります。これは何かというと、「実際にはやったことがないものを、あたかも慣れているかのように見せる」ための指導です。主演のTAは完全にデジタルネイティブ。カメラにフィルムを詰めることはおろか、それを現像したり、暗室でプリントを作った経験は皆無でした。ノーカットで見せる重要なシーンがいくつかあるにもかかわらず、実際に練習できたのはごく短時間。それでもここまでできたんですから(そりゃあ慣れた人が見たらいろいろあるでしょうが、そこはぐっとこらえて)、的確な演技指導と、TAの「女優魂」の為せる業でしょう。

サウンドトラック

著作権フリーの音源でもいいのですが、どうせならオリジナルのサントラを作りたい。今回は音楽制作を趣味としている編集部スタッフが担当しました。撮影が終了して、まずはラフに繋ぎ合わせたものを見てもらい、そのイメージから音楽をつけてもらうやり方。映画「死刑台のエレベーター」で、試写を見ながらアドリブでトランペットを入れたマイルス・デイヴィスみたい・・・なんて言うと畏れ多いですが、でもまぁノリとしてはそんな感じ。とてもいい雰囲気に仕上がったと思います。一方、暗室シーンで流れるピアノはオリジナルではなく、シューマンの「子供の情景」という曲ですが、実際に演奏しているのは主演のTAです。そんなわけで、こちらの曲に関しては構想段階ですでに決まっていて、録音まで済ませてありました。


「映画ごっこ」が、いよいよ始まった − 3. 機材 −

撮影に使った機材を紹介します。

レンズ

SIRUI 24mm F2.8 1.33x M4/3 Anamorphic Lens, SIRUI 35mm F1.8 1.33x M4/3 Anamorphic Lens, SIRUI 50mm F1.8 1.33x M4/3 Anamorphic Lens, SIRUI 75mm F1.8 1.33x M4/3 Anamorphic Lens
SIRUI 24mm F2.8 1.33x M4/3 Anamorphic Lens
SIRUI 35mm F1.8 1.33x M4/3 Anamorphic Lens
SIRUI 50mm F1.8 1.33x M4/3 Anamorphic Lens
SIRUI 75mm F1.8 1.33x M4/3 Anamorphic Lens


SIRUIの数あるアナモルフィックレンズ群の中から、マイクロフォーサーズのこの4本を使いました。この映画の「もうひとつの主役」ですね。アスペクト比およそ2.4:1の、いわゆるシネマスコープサイズの映像が出来上がります。暗室への階段を上っていくシーンで、水平方向に広がる青いゴーストが確認できますが、あのゴーストはアナモルフィックレンズ特有のものです。

カメラ

Panasonic LUMIX GH6
Panasonic LUMIX DC-GH6

現在もっともアナモルフィックフレンドリーなボディでしょう。ファイルサイズと解像度のバランスという点でマイクロフォーサーズはまさに動画向きのフォーマットですが、これを1.33倍にデスクイーズ(画素を横方向に引き伸ばす)することで画素を無駄にすることなく、シネマスコープサイズにします。GH6はなんといってもデスクイーズした状態でモニターできる機能がありがたい。これによって最終的な仕上がりをシミュレーションしながら、正確なフレーミングができます。その上5.8K/4.4Kの動画が撮れるんですから、アナモルフィック撮影をするならこれです。

ジンバル

DJI RS 3 Pro Combo
DJI RS 3 Pro Combo

カメラの手ぶれ補正も極めて優秀ですが、ジンバルを使った安定感、滑らかな動きは、カメラの手ぶれ補正とはそもそも別物と考えた方がよいでしょう。画面の動きが滑らかか、それともぎこちないかで映画全体の印象まで変わってしまう可能性を考えると、じゅうぶんに気を使いたいところです。今回使ったのはDJIの「RS 3 Pro Combo 電動3軸ジンバル」。これは効果絶大。ただし暗室シーンの後半、セーフライト(赤い照明)下での撮影ではあえてジンバルを使わず、手ぶれを強調して緊迫感を演出してみました。そういう使い分けをするのも面白いと思います。

音声録音

SONY PCM-A10
SONY PCM-A10

軽くて、小さくて、使いやすくて、高音質で、そして買い求めやすいPCMレコーダー。三脚穴もついているので、今回はブーム(といってもただの一脚ですが)の先につけて使いました。基本操作や録音状態の確認は専用アプリからできるので、レコーダーとBluetooth接続したスマホをブームの手元に固定しておけば、オペレーションは超楽チン。あと大事な点としては、野外撮影の場合、高性能な風防(もふもふ)は必須です。モニター用に密閉型のヘッドホンも要りますね。世界中のレコーディングスタジオで標準装備となっている、ソニーの「MDR-CD900ST」や「MDR-7506」あたりがやはりオススメです。

「映画ごっこ」が、いよいよ始まった − 4. 編集 −

すべての素材が揃ったら、残るは編集作業です。ここは使い慣れた動画編集ソフトを使って繋いでいけばいいわけですが、いつもと違うのは映像ファイルと音声ファイルがすべて別になっていること。前述の通り、ここはカメラで録ったカチンコの音と、レコーダーで録ったそれを合わせて同期させるわけですが、やってみると意外と簡単(カメラで録った音声はあとで削除、またはミュートします)。両者を検知して自動で合わせてくれるソフトもありますが、カチンコの音は特徴的な波形をしているので、手動でもまったく苦ではありません。ここで大事なのは、カチンコの音だけでなく、その前にシーンNo.とテイクNo.を読み上げて、そこからしっかり録音しておくこと。そうしないと、どの映像とどの音声が対になっているのか、さっぱり分からなくなります。シーンによっては何テイクも撮ったりしますしね。仮にそのトラブルに見舞われたとしても、カメラとレコーダーの内蔵時計を正確に設定しておくと、かなり助けられます。

編集の指針となるのは、やはりカット割表。それに基づいてシーンを繋いでいきます。そしていったんラフに繋いだら、みんなを集めて試写会を開きましょう。その時にまず間違いなく出てくるのは、「長い」「じれったい」という類の意見。そうなんですよ。編集をしていると、せっかく撮ったシーンはぜんぶ使いたくなりますし、使うからにはしっかり見せたいという意識がどうしても働くんでしょうね。その結果、リズム感に乏しく、テンポの悪い動画が出来上がる。これって「動画編集・初心者あるある」なんだろうと思います。なので、そのへんを注意しながら再編集。ノーカットでじっくり見せるシーンと、パンパンパンとリズミカルに移り変わるシーンとのメリハリを意識しました。カット割表に基づいて撮影したけれど、結局ボツにしたシーンだっていくつもあります。そう、ここまで来るとカット割表も絶対ではないんですね。最後はカット割表よりも自分の感性を信じましょう。そして仕上げとして、より映画っぽくするためのタイトルバックやエンドロールを作ったら、晴れて完成です。

「映画ごっこ」のすすめ

小さい頃、「ごっこ」をいっぱいしましたよね。自分がなりたい何者かになりきる「ごっこ」は、未来につながっていました。あらゆる可能性が、みんなに平等にありました。しかしオトナになった今はどうでしょう。「何かを始めるのに遅すぎることはない」という言葉はまったくその通りだと思いますが、「あらゆる可能性がある」とまでは、さすがにもう言えなくなってしまいました。残念なことです。

だからこそ、今再びの「ごっこ」なんです。「過去には戻れない」「人生に“もしも”はない」・・・それは全てのオトナが思い知っている、淋しい現実。でも「ごっこ」なら、それらを少しだけ叶えてくれます。大のオトナが、再び何者かになりきる。面白いじゃないですか。気心の知れた友人と。いつも一緒に仕事をしている同僚と。あるいは家族でこれをやってみるなんて、とても素敵だと思います。もちろん映画だけじゃなく、いろんな「ごっこ」があるでしょう。でも映画ごっこのいいところは、仲間と一緒に作って、そしてカタチとして残ること。きっと一生の宝物になりますよ。

( 2023.08.07 )

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