PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SONY FX30 & E 16-55mm F2.8 G / SHOOTING REPORT

SONYのCinema Lineである「FX6」が2020年に登場して、早2年。「FX6」同様の35mm フルサイズセンサーを搭載し、よりハンディな「FX3」がラインアップされ、今回、いわば取っつきやすいAPS-Cサイズ(Super35)のセンサーを搭載した「FX30」の登場です。毎度思わされることですが、SONYのマーケットに対する商品投入の機敏さと体力には驚かされるばかり。さっと箱から取り出して、映像に疎い編集部員がどの程度録ることができるのか試してみたのが上の映像になります。収録や編集に疎くても、YouTubeなどはよく見ます。実際に映像制作まで行うまでには、なかなか至りませんが、常日頃面白そうだなあとは思うわけです。どこの国の映像だったか失念しましたが、料理物のチャンネルで見た映像のオマージュを試しに録ってみました。オール手持ち、まさに箱から取り出して、本機に対する知識や情報も最低限の状態でRECボタンを押し、どこまで録れて、どんなものを録ることができるのか。まずは、映像をご覧いただければ幸いです。


収録の模様

どのように収録したか、その模様をご覧いただくには、上のメイキング映像「Behind the scenes」をご覧ください。スマホで記録映像を録るようなかんたんな収録です。それぐらい、特別なことは何一つ行っていません。本当にかんたんに録れてしまうんですね。

収録機材構成

音声を別録りとした以外は、カメラをバッグから取り出してサッと録った構成。全編手持ちでの収録となります。

  • SONY FX30
  • SONY E 16-55mm F2.8 G
  • SONY PCM-A10 (音声別録り用レコーダー)
  • SONY MDR-7506 (音声別録り用モニタリングヘッドホン)
  • 一脚(音声別録り用レコーダーのマイクブーム代わり)
  • Apple Final Cut Pro X(映像編集)

収録スタッフ構成(5名)

  • 演者
  • 映像カメラマン(FX30)
  • 音声
  • スチルカメラマン
  • メイキング映像カメラマン

レポートをお届けするのが目的の収録であり、一般的には最小構成で3名で収録が可能です。いわゆる、YouTube的なレポート系コンテンツで、演者とカメラマンを兼任しての撮影ももちろん可能。


PHOTO YODOBASHI

SONY FX30の概要

センサーおよびスペックの要約

  • センサー

    • 新開発の総画素数2700万画素 / 有効約2010万画素 裏面照射型CMOSセンサーExmor Rを搭載 / APS-Cサイズ
  • スチルについて

    • 6192×4128 約26MP  ※電子シャッターのみで、機械式シャッターは非搭載
  • 6Kからのオーバーサンプリング

    • ※6K収録は内部・外部問わず不可、最高で4K収録
  • ベース感度

    • 800 / 2500
  • 記録フレームレート

    • [XAVC S-I 4K] 3840×2160/59.94p、29.97p、23.98p
    • [XAVC S-I HD] 1920×1080/59.94p、29.97p、23.98p
    • [XAVC S 4K] 3840×2160/119.88p、59.94p、29.97p、23.98p
    • [XAVC S HD] 1920×1080/119.88p、59.94p、29.97p、23.98p
    • [XAVC HS 4K] 3840×2160/119.88p、59.94p、23.98p
    • ※4K120pについては、画角が38%クロップされます。

“Cinema Line” の エントリー機として

  • PHOTO YODOBASHI
  • PHOTO YODOBASHI
  • PHOTO YODOBASHI
  • PHOTO YODOBASHI
  • APS-C ( Super35 ) 搭載機ながら、FX3 譲りの Cinema Line らしい構成

    • ボディ各所に設けられたアクセサリー穴、カメラ前後のタリーランプ、冷却ファンの搭載、ズームレバー、映像カメラらしいボタンの配置
    • オーディオインターフェイス搭載のXLRハンドル、デュアルスロット搭載
  • 収録を手助けしてくれる機能

    • 幅93% / 縦97%と、ほぼ全面をカバーしてくれる 495点からなる表面位相差AF、リアルタイム瞳AF、AFタッチトラッキング、アクティブモード搭載の手ブレ補正(映り込む画角は少し狭くなります)、冷却ファンを搭載するがゆえに4K60pでも長時間収録が可能
  • 画質

    • 14+ストップのラチチュード、16bit外部収録可能、S-Cinetoneの搭載、LUTを活用した収録のためのLog撮影可能

PHOTO YODOBASHI

映像にこれから取り組む方に、またはFX3のサブ機として

電動ジンバル等なしに、手持ちで、カメラ内手ブレ補正だけに頼って撮影しても、それ相応に録れてしまうのがSONYらしいカメラです。フォーカスを自分で送らなくてもトラッキングに任せてなんとかなってしまいます。もちろん、ボディ内手ブレ補正に頼るだけであれば、パンやチルトだけではなく複雑なレンズの振り方は難しくなるため、どうしても画は単調になり、フォーカスもAF任せであれば意図しない送りが生まれもします。しかし、箱から出して直ぐに、掲載した作例レベルの映像であれば録れてしまいます。

映像を作り込む際は、Cinema Lineにラインアップされるゆえの「ベース」が活きてきます。スチル専用機から盛り込まれた映像収録の機能ではなく、そもそも映像を収録することを前提として開発されたカメラとの違いはやはりあって、トータルの使い勝手やハンドリングなどを考えるとFX30のような機材は、これから映像に取り組まれる方におすすめできる一台なのかなと思います。また、一見、FX3と見分けがつかないわけですが、画角を変えるなど、使い勝手なども含め、FX3オーナーのサブ機としておすすめできます。

( 2023.01.18 )

Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..
Loading..
Loading..

価格:Loading..(税込) Loading..Loading..)
定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..
Loading..