2018年4月19日（木）より、東京・赤坂サカスで開催される「Red Bull Illume」。世界各国で行われてきたこの一風変わった写真展の概要はこちらをご覧いただくとして、4月18日の開催前夜に「Red Bull Illume」と共催される、モバイル端末でのみ撮影したカットを対象としたコンテスト「NATIONAL MOBILE CONTEST | JAPAN 授賞式」と、「オープニングナイト・イベント」が開催されました。その模様をお届けします。

アクションスポーツ＆アドベンチャー
その刹那を写しとめたアート写真が、夜の空間に浮かび上がる
Red Bull Illume写真展示の魅力

世界各国で展開されてきた「Red Bull Illume」。この写真展は、アクションスポーツそしてアドベンチャーに生きる被写体に写真家が迫り、その刹那を写しとめた作品群のコンテストにおいて、上位にランクした作品が展示されます。この展示方法がユニークで、夜間の空間にバックライトに照らされた作品が数多く並びます。当然、展示も夜間のみとなります。夜間の屋外に透過光で見る大判プリントは、作品が醸し出す世界への没入感たるや形容しがたいものがあります。ぜひ、会場に足を運んでみてください。
>> 写真展概要はこちら

NATIONAL MOBILE CONTEST | JAPAN 授賞式

NATIONAL MOBILE CONTEST | JAPAN授賞式、そしてRedbull Illume写真展開催が、Red Bull Illumeの創始者である Ulrich Grillさんによってアナウンスされました。

Ulrichさんのスピーチ：
「東京でこのRed Bull Illume 2018のオープニングセレモニーを開催できることを誇りに思う。このRed Bull Illumeは、それまでアクションスポーツとアドベンチャーに特化した写真コンテストが無かった中、エクストリームな環境の中で一枚の写真を撮るために努力を惜しまない写真家たちを賞賛するために生まれた。このコンテストは世界最大級であり、写真界のアカデミー賞とも言えるものである。120カ国から5,645人の写真家が合計34,624点もの作品を応募してくれたが、この数字を見ただけでも世界中の写真家たちがこのコンテストにかける意気込みを感じることができると思う」

このスピーチの後、写真展会場の写真に一斉に光が灯りました。

ステージにファイナリスト4名が呼ばれ、過去2回Red Bull Illumeにて最優秀賞を獲得したローレンツ・ホルダーさんがプレゼンターとして、今回のNATIONAL MOBILE CONTEST | JAPAN最優秀賞を発表。ホルダーさんはコンテストの審査員でもあります。

ホルダーさんの授賞式開催にあたってのコメント：
「私がもっとも好きな街の一つであるこの東京ほどRed Bull Illume 2018を開催するのに相応しい街はない。私はよく「一番いいカメラはどれか？」と聞かれるが、その答えはシンプルだ。「自分が写真を撮りたいと思った時に、手にしているカメラが最良のカメラである」。このナショナルモバイルコンテストは、まさにこの答えを象徴するものだ。どの応募作品もレベルが高く、そこから優勝者を選ぶことはとても難しい作業だったが、私たちはその中でもひときわ素晴らしい写真を選び出すことができた」

ファイナリストのみなさん。左からTakethio Takahashiさん、2作品TOP5入りのJason Halaykoさん、Kiyomasa Kawasakiさん、Naoki Gamanさん。4名・5作品から、最優秀賞が選出されます。

今回のコンテストにおける審査員は3名。冒頭のローレンツ・ホルダーさんに、写真中央（前）はレッドブル・アスリートでありトップのスロープスタイル·スノーボーダーの鬼塚雅さん、そして写真右（前）ヨドバシカメラ副社長・藤沢和則です。Red Bull Illumeの魅力、そしてアクションスポーツと写真という組み合わせによる表現の面白さ、審査における観点などが語られました。

ヨドバシカメラ・藤沢和則のコメント：
「普通の写真コンテストでは、主役はあくまでも撮影者だが、ここにある写真はすべて、被写体もまた撮影者と同じぐらいの主役だ。この撮影者と被写体の一体感がたまらない。それがRed Bull Illumeのテーマともなっているアクションスポーツとアドベンチャー写真の最大の魅力だと思う。そこを今夜はじっくりご覧いただきたい。」

そしていよいよ最優秀賞の発表。見事獲得されたのは、Takehito Takahashiさん。まずはローレンツさんとガッチリ握手。ほんの些細なきっかけでこのコンテストの存在を知り、応募したそうです。まずは、Takahashiさんのコメントを。

Takehito Takahashiさんのコメント：
「（受賞の感想を聞かれて）びっくりのひとこと。それ以外の言葉が出てこない。この写真は、私が住んでいる沖縄で撮ったもの。ガラスに写っているBMXに乗っているライダーもまた沖縄の人。彼は本物のBMXを見る機会があまりない沖縄にBMXを広めたいと常に考えている。その彼が沖縄のこどもたちに生のBMXを見せたい、という願いから企画したイベントでこれを撮った。彼の思いが、こうやってカタチにできたことが嬉しい。」

Takahashiさんは写真を生業にしているわけではなく、そもそも撮影を始めてのキャリアもそう長くないそうです。たった一枚のカットを応募されて、いきなりこの場所に呼び出されて、ともかくびっくりしていると笑っていたのが印象的でした。授賞式のあと、ゲストの皆さんからいろいろと質問攻めにあっていましたが、「これから写真1本でやっていくのですか？」なんてことを矢継ぎ早に聞かれてしまうのです。コンテストに入賞するということは、何かひとつ「コトリ」と音を立てて回り出す瞬間なのかもしれません。ともかく、おめでとうございます！

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いよいよ、Red Bull Illume写真展( 東京・赤坂サカス）が開幕

コンテストの授賞式が終わり、写真展開催セレモニーへと移ります。いやはや、一般的な日本の写真展とは趣が違います。アスリートが会場でパフォーマンスを行うかとおもいきや、ゲストをもてなすケータリングにドリンク、なにより野外で夜間に写真に明かりを灯し、夜間のみの写真展とは奇想天外。今回のコンテスト受賞作も同様に展示されていますので、ぜひこれは一度「体験」していただきたい写真展になっています。

実際の展示模様。解像感の高い大判プリントが内部からの照明で照らし出されます。作品の前で立ち止まり、皆さん総じて長い時間見入っている雰囲気です。これは見応えがあります。

作品はアクションスポーツのシーンそのものを捉えたものもあれば、それを感じさせる模様を捉えたものとバリエーション豊か。作品群から感じるのは、人が生きるということは、こんなにも素晴らしく愉快なことなのだということ。

ヨドバシカメラの創業原点であり、いまも変わらずアイデンティティでありルーツであるのがカメラと写真。日本はもとより、世界各国のカメラマンを応援することが使命であると考えています。世界を舞台としたRed Bull Illumeは、そんな我々のアイデンティティとポリシーを表現してくれるイベントであり、我々も愉しみつつサポートしています。

会場は東京・赤坂サカス、Sacas広場。
2018年4月19日(木)〜4月27日(金)、
毎晩18:00〜22:00に開催。^※1

アクセスのよい東京・赤坂サカス、Sacas広場が会場。夜間の開催のため、お仕事帰りやお食事など、みなさんおさそいあわせのうえで、ぜひ覗いてみてください。もちろん入場は無料です。

※1 夜間のみの開催です。

アクセス
東京メトロ 千代田線「赤坂駅」1番出口 徒歩7分
東京メトロ 南北線・銀座線「溜池山王駅」7番出口 徒歩7分
東京メトロ 丸の内線・銀座線「赤坂見附駅」徒歩8分

関連情報
>> NATIONAL MOBILE CONTEST | JAPAN 結果速報ページ（ヨドバシ.comへ）
>> Red Bull Illume の写真展概要

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その作品を、お手元でも。

夜に浮かび上がるように輝く写真の数々。実際にその空間に足をはこんで"体験"していただきたいのが「Red Bull Illume」という写真展ですが、その作品をプリントで楽しむことのできる写真集があります。

2016 Red Bull Illume コンテストの作品、ファイナリスト275点の作品をすべて収録した限定コレクタルブックで、凝った装丁・パッケージングは流石の仕上がり。今回展示される55点のトップ作品も収録されています。限定5,000冊というこの貴重な写真集が、ヨドバシ・ドット・コムでも購入可能になりました。魅力的な作品の数々を、お手元でもお楽しみください。