"レッドブルイリューム"とは、世界各国で10年以上開催されてきた、アクション＆アドベンチャースポーツのジャンルをテーマとした世界最大級の写真展。今回、日本で初めて開催されることになりました。展示されるのは、約3万枚を超える応募の中から「Red Bull Image Quest 2016 （レッドブル・イメージ・クエスト）」にて最優秀賞を受賞した55枚の作品です。なかなかおもしろい写真展、しかし日本ではその趣きが少々馴染み薄いかもしれません。いったいどんな写真展なのか、その魅力に迫ってみたいと思います。

( Text by K )

Category winner 2016 Lifestyle © Jody MacDonald

アクション、アドベンチャースポーツが「テーマ」
展示作品の一部をご紹介

Winner 2016 Masterpiece © Lorenz Holder

Category finalist 2016 Masterpiece © Ben Thouard

Category winner 2016 New Creativity © Ale Di Lullo

Category finalist 2016 Mobile © Skip Brown

LIFE, LIVE, ADVENTURE.
作品群が醸し出すのは「生きる」ということ。

この写真展そしてコンテストの存在は知っていましたが、アクション＆アドベンチャースポーツと言われたところで、そもそも縁がない。雪原を滑走したり、山の頂で目も眩むような突端に立ったり、いわゆるスポーツドリンクのCFに出てきそうなシーンに自分が居るところが想像できないのです。そうなると写真展に対する興味もわかないのですが、Red Bull Illumeのサイトでファイナリストの皆さんの作品をぼーっと眺めてみたのです。すると、意外にもいわゆる”エクストリームな光景”に目を奪われるよりもむしろ、「生きる」ということについて考えさせられました。

サーフボードに乗り波の稜線で危ういバランスを縫うのも、エアレースで重力と折り合いをつけながら刹那的なスピードに浸るのも、そしてそれらをFinderで捉える人々も、つまるところ「生きる」ということを、皆それらの行為に重ね合わせているのだと感じるのです。入賞作品を見ていると単にエクストリームなシーンを捉えた1枚というよりは、そこに人の営みが生む美しさが宿り、そして見る人の心を踊らせるものがあります。ぜひRed Bull Illumeサイトの「ギャラリー」を一度覗いてみてください。

ともかく、展示が斬新。
写真家がブレイクのきっかけを掴む、登竜門的な世界最大の写真展。
大いに見応えあり。

上の写真は各国で行われてきた Red Bull Illumeの模様。今回東京で行われる展示も同様に屋外で、赤坂サカスの「Sacas広場」にて行われます。しかも展示は夜のみ。写真展といえば、静かな環境の中で額装された写真が飾られるというイメージがありますが、なかなかに斬新。これだけでも一見の価値があります。そして、Red Bull Illumeで入賞を果たしたその後、写真界においてブレイクを果たす作家が後を絶ちません。世界中からしのぎを削って集まる作家そして作品。刺激に溢れる写真展です。

会場は東京・赤坂サカス、Sacas広場。
2018年4月19日(木)〜4月27日(金)、
毎晩18:00〜22:00に開催。^※1

アクセスのよい東京・赤坂サカス、Sacas広場が会場。夜間の開催のため、お仕事帰りやお食事など、みなさんおさそいあわせのうえで、ぜひ覗いてみてください。もちろん入場は無料です。

※1　夜間のみの開催です。

アクセス
東京メトロ 千代田線「赤坂駅」１番出口 徒歩7分
東京メトロ 南北線・銀座線「溜池山王駅」７番出口 徒歩7分
東京メトロ 丸の内線・銀座線「赤坂見附駅」徒歩8分

関連情報
>> Red Bull Illume サイト
>> Red Bull Image Quest 2016 ギャラリーページ

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その作品を、お手元でも。

夜に浮かび上がるように輝く写真の数々。実際にその空間に足をはこんで"体験"していただきたいのが「Red Bull Illume」という写真展ですが、その作品をプリントで楽しむことのできる写真集があります。

2016 Red Bull Illume コンテストの作品、ファイナリスト275点の作品をすべて収録した限定コレクタルブックで、凝った装丁・パッケージングは流石の仕上がり。今回展示される55点のトップ作品も収録されています。限定5,000冊というこの貴重な写真集が、ヨドバシ・ドット・コムでも購入可能になりました。魅力的な作品の数々を、お手元でもお楽しみください。