SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

日常のスナップで何かと重宝する35mmの単焦点をつけていると、もうちょい広く撮りたいなぁと思うときがあります。ズームレンズでいいじゃん、と野暮なことは言わないで下さいね。あくまで単焦点レンズであることのメリットは十二分にあるのです。本レンズの開放F値の明るさはズームレンズには真似の出来ないスペック。当然、ズームするという設計をしなくていいのですから、その焦点距離24mmに最適化することで画質的には断然有利となっているのです。ただ絞り開放では、周辺光量落ちが若干目立ち、ボケ味に硬さが見られることもありますが、もし気になるようであれば絞り込むとよいでしょう。マクロ撮影も可能で、最短撮影距離は18cm。画面中央の解像力を活かしたクローズアップ撮影や、夜のスナップ撮影に連れ出してみても楽しめそうな1本です。

( Photography : S.Zets / Text : T.Nakanishi & KIMURAX )

描きたい被写体にすっと近づいて絞りを開ける。単焦点レンズなので、当然ながらカメラマンが動かなければならないわけで、それが結果として良い写真につながります。どんどん足で稼いでください。

24mmのパース感がよくわかるカット。中央で捉えたオートバイへの映り込みも、しっかりと再現されています。それに比べ、周辺の画質に甘さを感じますが、どことなく懐かしさのあるレトロな雰囲気を醸し出しています。

石積み部分のシャドーから木越しのハイライトまでしっかりと描写してくれています。単焦点ならではの周辺のシャープさも見事ですね。