Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/400, F3.2, ISO 100, Photo by T.Nakanishi

SONY SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS

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フルサイズ対応のEマウントレンズでは初となる、90mm中望遠マクロレンズが遂にラインナップに加わりました。デザイン、使い心地、描写性能など、あらゆる面で卓越した高性能レンズである証の「G」を冠。光学式手ブレ補正を搭載し、シビアな等倍撮影にも手持ちで臨めるとあって、α7シリーズを使っている人には待望の1本であり、必須の1本となりそうな予感がします。大口径らしい存在感と質感のある仕上がり。ひとたびボディに装着すれば撮影意欲を一気に高めてくれることでしょう。絞り開放からマクロレンズらしい、繊細にしてキレのある描写を連発。それでいてボケ味は美しく至ってやわらか。絞ればさらにキレは増し、コントラスト表現も実に自然で、見たままの雰囲気をきちんと再現してくれます。中望遠マクロですから寄ってよし、引いてよし。明るいファインダー像を見ているだけで気分も乗ってきます。ポートレートに限らず、様々な被写体をどんどん切り取ってみたくなるのです。というわけで近くのものから遠くのものまで、気の向くままに収めてきましたので、どうぞご覧ください。

( 写真:T.Nakanishi / 文:KIMURAX )

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/60, F2.8, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

確かに被写界深度は浅いのですが、ボケの発生がなめらかでどことなく品を感じさせるためか、パンをふと見つめているかのようなナチュラルな仕上がり。カリッと焼き上がったパンの質感や、布の手触りまでもが今にも伝わってきそうな描写はさすがです。本レンズは、フォーカスリングを前後にスライドさせる「リングスライドスイッチ」の操作によりAF/MFの切り替えが可能。レンズの全長が変わらないインナーフォーカス式ですから、ピント合わせに集中できます。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/200, F2.8, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

AFは至って静かです。90mm単焦点マクロですからワーキングディスタンスも稼げるので、あまり驚かせたくはない昆虫や動物の撮影にも重宝するでしょう。そしてなにより、手ブレ補正がよく効くこと。手持ちでサクッとマクロ撮影ができちゃうのですから、被写体探しも楽しくなるというものです。こちらのカットですが、肉厚の葉っぱ一枚一枚の表情をきっちりと丁寧に捉えているのがわかります。拡大してみると、そのリアルさにゾクッとしてしまいました(笑)。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/4000, F2.8, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

ボケとの対比による立体感というよりも、ピント面のキレが醸し出す立体感ですね。絞り開放からこの描写。ギスギスならずに水辺のしっとりとした艶感までも表現されています。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/2000, F2.8, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

カメラが判断した適正露出よりもアンダーに振ったためか色がしっかり乗ってきた印象ですが、コントラストが高めのシーンでも安定した色調で再現してくれました。シャドーエリアもしっかり粘って解像しているのがわかります。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/60, F2.8, ISO 100, Photo by T.Nakanishi

絞り全開ですから、さすがに手すりは反射光で完全にすっ飛んでいますが、その周囲に拡散している光のニュアンスがうまく出ているので、これはこれで悪くは無いと思います。色収差もかなりよく抑えている印象。そしてよーく正面の壁をご覧頂くと、光を受けながら舞うホコリまで捉えているのがお判りいただけるのではないでしょうか。開放からこれだけの解像力を発揮するとは恐れ入ります。そういえばホコリで思い出しましたが、本レンズはホコリや水滴の進入を防ぐ設計がなされているとのこと。連れ出す機会の多くなるレンズには、ありがたい配慮です。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/640, F2.8, ISO 100, Photo by T.Nakanishi

縦位置で構えてもよかったのですが、大胆すぎる前ボケも面白いかなと思い横位置で。こう撮ると、被写体を見せるというよりも、こちらからの視線をより強く感じさせることができます。単焦点らしいヌケのいいクリアな描写は、気持ちがいいものです。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/5000, F5.6, ISO 100, Photo by T.Nakanishi

2段絞っただけですが描写のキレがグンと増します。人工物の直線を描ききるには十分すぎる切れ味といえるでしょう。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/8000, F2.8, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

絞ったカットも幾つか押さえてきたのですが、掲載したのは開放でのカットです。拡大してみるとカラフルなラインの一本一本までを解像しているではありませんか。本レンズの絞りは、ボケ量のコントローラーと考えてもいいくらいに、開放からのシャープさは目を見張るものがあります。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/5000, F4.0, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

遠景もビシッと描写。必要以上にカリッとすることなく、絶妙な立体感とでもいいましょうか。感心しきりです。

Sony α7R, SEL90M28G FE 90mm F2.8 Macro G OSS, 1/60, F8, ISO 100, Photo by T.Nakanishi

かなりの逆光ですが、影響はまったく無しといった感じの仕上がりですね。施されている「ナノARコーティング」は通常の反射防止コートに比べ、反射率は約1/5とのこと。なるほどの写りです。

PHOTO YODOBASHI

距離とか絞りにほとんど左右されること無く、これだけ安定した描写を見せてくれるのには正直驚きました。しっかりシャープな像を結びながらも、品のあるやわらかなボケ味を添えてくれるのですから、文句の付けようがありませんよね。あ、ダメ押しでもう1点。ひとつ前の麦畑のカットですが、拡大してじっくり見たところ、これだけ強い日差しの中でも手前から奥までデフォーカスエリアがじんわりとボケていました。これだけの距離があれば、少々うるさくなったりするところが出てきてもなんら不思議ではないのですが。このクオリティがGレンズなのですね。α7シリーズをお持ちでしたら是非とも組み合わせて欲しい1本です。また、APS-Cサイズセンサー機に組み合わせれば、135mm相当の画角の望遠マクロになります。シビアな撮影になるでしょうが、その点、手ブレ補正機構がしっかりとアシストしてくれるので一眼レフ歴が浅めの人にも十分に使いこなせると思います。これ1本で望遠撮影とマクロ撮影を、抜群の描写で楽しめちゃいますから、こういった選択肢も頭の片隅に入れておくときっといいですよ。

( 2015.06.28 )




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開放でもよし。絞ってもよし。もちろんフルサイズでもAPS-Cでも。とにかくファインダーを覗いているだけでも楽しくなるレンズです。

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被写体に近寄りすぎるってことはないでしょうけど、一応着けておきましょう。

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