PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Panasonic LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S.
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
フルサイズ換算で90-350mm相当の画角をカバーする望遠ズームですが、全長は10cmを切るコンパクトさ。焦点距離が伸びようともシステムが巨大化しないのがマイクロフォーサーズの魅力ですよね。ホントつくづく感じます。描写は十分にシャープな像を結び、スムーズなボケ味を添えることも可能。手ブレ補正機構も搭載されているので、この焦点域ならではのスパッと切り取るが如くのスナップ撮影にも、手持ちでグイグイと切り込んでいけるので楽しいものです。絞り込んで風景をカチッと収めるのもいいでしょう。開放F値的に少々物足りなさを感じるかも知れませんが、カメラボディで高感度にシフトすれば十分にカバーできるスペック。となれば、本レンズの魅力である機動性を活かした撮影に、ぜひとも挑戦してみて欲しいのです。
( Photography : Z II & T.Nakanishi / Text : KIMURAX )
テレ端で高感度にシフトして撮影。肉眼ではちゃんと見える蜘蛛の巣ですが、いざ撮ろうとするとどのようなレンズでもAFが難儀する被写体ですよね。もしそんな時には、鏡胴先端付近のマニュアルズームリングを活用するとよいでしょう。手ブレ補正の効きも上々です。
手前の堤防から遠景までフラットにならずに、しっかりと奥行きを感じさせるクリアな描写です。
細かな人工的なラインをきちんと写し込むには、それなりの解像力が求められます。目の覚めるようなシャープさとはいかないものの、細部まで頑張って描ききっているのが見てとれます。
最後はワイド端の画です。硬すぎず、かといって甘くは無い良好な描写。気持ちよくラインが出ています。開放付近では周辺光量が落ちますが、もし気になるようでしたら2段ほど絞ればOK。絞らず画の味付けに活用するのもいいでしょう。シチュエーションに応じて使い分けてみてください。
コンパクトな望遠ズームレンズ。35mm換算300mmオーバーでもこのサイズです。パワーズームも搭載し、動画撮影にも最適です。
こちらはシルバー鏡胴。デザインも精悍ですね。
純正の保護フィルター。レンズとの相性もバッチリです。