PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Panasonic LUMIX G 14mm F2.5 ASPH.
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
Panasonicのレンズで最薄・最軽量となるパンケーキレンズ。今回の撮影で装着したカメラボディはDMC-G6ですが、レンズ先端がグリップよりも張り出さないといういでたちは、パッと見まさにボディキャップのそれなのです。撮影していると不思議そうな視線が寄せられているのを、明らかに感じることがあります(笑)。サイズ的なことから、使う前まで写りに関しては多くを期待してはおりませんでした。失礼ですね、スミマセン。ところがどっこい、絞り開放から適度なシャープさがあり、コントラストもしっかりとしています。画角はフルサイズ換算で28mm。背景をぼかし易いレンズではありませんが、最短撮影距離は18cmと寄れ、F値も暗くは無いので、主要被写体に近づくことでそれなりにボケを得ることもできます。機動性に優れながら、しっかりと撮影が楽しめる広角系なのです。嬉しいことに価格的にも大変リーズナブルですから、短焦点レンズの手始めとしては格好の1本ではないでしょうか。
( Photography : Z II / Text : KIMURAX )
絞り開放からフォーカス面ではきちっと解像。シャープさは十分。ペタンとしたレンズですが、撮像はペタンとならず。奥行きもしっかりと感じられるではありませんか。これは侮れませんよ。
さらに被写体に近づいてみましょう。ギラッとした金属パーツ1つ1つを、曖昧にならずに描写しています。シートのサイド材のシボもきちんと再現。さすがにここまで寄ると、撮影者自身までも写り込んでしまいますがご愛嬌ということで。背景は標準や望遠レンズのように滑らかなボケとはなりませんが、さほど煩くはならないようなので、扱いに困るようなことは無いでしょう。
少し距離をとってパンフォーカス気味に撮影。スッキリと抜けた空でしたら、もっとカリッとした仕上がりだったのでしょうが、こんな空でも巧く遠景を描き込んでいます。橋の鉄骨に目を転じると、規則正しく打ち込まれたビスまでしっかりと解像。広角系ですのでそれなりに歪曲が出てもおかしくはないのですが、そこはカメラボディ側で程よく補正されているようです。
写りも裏切らない本格派のパンケーキレンズです。35mm換算28mm相当という画角もちょうどよいですね。
純正品のプロテクトフィルターもご用意しています。