OLYMPUS ワイドコンバーター WCON-P01

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

マイクロフォーサーズ用14-42mm F3.5-5.6Ⅱ （Ⅱ Rも、もちろん可）に装着して使用するワイドコンバーター。マスターレンズよりさらにもう一回り広い画角で、デフォルメを効かせた画が欲しいという時に活躍します。焦点距離はフルサイズ換算22mmで画角は89°。おおよそマスターレンズとフィッシュアイコンバーターの中間ほどの画角といったところですので、デフォルメ効果も控えめ。とはいえ、それなりに歪曲を楽しむことができます。フィッシュアイの異質な世界はちょっと手に負えないかも…と二の足を踏んでいる人にはこちらのワイコンがおすすめ。マスターレンズにプラスオンするかたちですが画質は良好。レンズ先端から8cmまで寄れます。このワイコンを踏み台にして、フィッシュアイの世界に進むのもありでしょう。なんなら、最初からコンバーターセットで買い揃えてしまえば、どっぷりと楽しむことができるはずですよ。

( Photography : S.Zets / Text : KIMURAX )

ワイドコンバーター非装着（上）と装着（下）の比較。ワイド端での撮影がメーカー推奨となっていますのでそれに準じています。こちらの画と、フィッシュアイコンバーターの比較写真も併せてご覧いただければ、デフォルメ効果の違いがお判りいただけるでしょう。フルサイズ換算で22mmともなれば、メインとなる被写体と周辺の状況を一緒に写し込めてしまうので、引きの無いところでの撮影にも重宝します。

踊り場をぐるりとフレームインさせられて、階段の程よいパースペクティブが印象的です。

マスターレンズの画角をぐっと広げてくれるワイコンですが、その存在を感じさせない自然な描写。画質の劣化がほとんど無いからでしょう。さすがは専用品。でも実は、雲の姿がかなりダイナミックになっているのです。ちょっとしたスパイスとして使ってみると効果的です。

フィッシュアイほどは歪みませんが、これだけ歪曲させることができます。日頃のマンネリに、新たな刺激を与えてくれること請け合いです。