OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/2000, F3.5, ISO 200, Photo by A.Inden

OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
with M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

2014年9月のフォトキナで発表されて、注目を集めたレンズがいよいよリリースされました。オリンパスのレンズラインナップに新たに加わったのはM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO。同じ焦点域で十分に使い出のある純正レンズが既にあるのですが、後発のこちらはズーム全域でF2.8通し、そして"PRO"をその名に冠するハイスペックなレンズなのです。メーカー自ら「最高レベルの望遠ズーム」「オリンパス最高の光学性能」と謳うくらいですから、自信の程が窺えます。開発発表されている7-14mm F2.8 PROと既発売のED 12-40mm F2.8 PROとを併せ、フルサイズ換算14〜300mm相当の画角全域をF2.8で通せる、いわゆる大三元に相当するシステムを構築するための重要な望遠ズーム です。上がるばかりの期待値にどこまで応えてくれるのか、早速ご覧頂きましょう。

( 撮影:A.Inden / 文:4beats )

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/45, F4, ISO 400, Photo by A.Inden

まずはテレ端で。一段絞っていますが柔らかな前ボケに始まり、素晴らしくシャープなピントピーク、そして再びなだらかに後ボケへと連なる様は見事としか言いようがありません。元々オリンパスのレンズは解像度が高い傾向にあるのですが、それにしても安定感のあるこの描写には驚くばかりです。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/6000, F2.8, ISO 200, Photo by A.Inden

こちらは開放です。露出はアンダー目に抑えているものの、ステッカーやら落書きやらイタズラだらけの歩道橋にしっかりと立体感を感じることができます。300mm相当の画角ですから被写体までの距離とピント位置によっては、手前の人物のようにかなりのボケ量になりますが、何が写っているのかをきちんと想像できる乱れの無いボケ方が嬉しいですね。合焦域ばかりでなくボケまでもしっかりと設計時に配慮されていることが窺えます。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14, 1/750, F5.6, ISO 200, Photo by A.Inden

AFの性能も素晴らしく、まさに瞬時に合焦する感覚です。一緒にリリースされた1.4倍のテレコンM.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14を装着してのカットです。さすがに逆光などでは多少気を遣う必要がありそうですが、AF性能も描写力もなお、感心させられるばかり。 このテレコンのマスターレンズとして本レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROが筆頭に上がっているのですが、この組み合わせなら112〜420mm相当というさらに一歩踏み込んだ画角が得られるので、これはこれで使い勝手が良い望遠ズームとなりそうです。開放値がF2.8なので一段分暗くなっても気にするほどではありませんしね。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14, 1/750, F6.7, ISO 200, Photo by A.Inden

こちらもテレコン装着のカットです。420mm相当の画角ともなると、かなり離れた場所から被写体を狙えるようになります。子どもたちの大切な瞬間を切り取るのに、距離がマイナス要素にならないというのは頼もしい限り。ちょっとグラウンドに目線を移すと、芝生の触り心地まで伝わってきそうではありませんか!

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14, 1/750, F6.7, ISO 200, Photo by A.Inden

真の機動力を備えた望遠ズーム

35mm版フルサイズ換算にして80〜300mm相当の画角で開放値F2.8ともなれば、それなりの大きさ・重さを想像しますが、そんな心配はどこ吹く風。元来マイクロフォーサーズですから機動力に関しては大きなアドバンテージがあります。さらに開発時から小型軽量で機動性を損なわないハイスペックな望遠ズームを、という目標を掲げていたようで、撮影していても「スペックに伴わない小ささ」に良い意味で戸惑いを覚えました。単純な比較はできませんがフルサイズの大三元、F2.8通し・70〜200mmのレンズだとこれより口径も全長も一回り大きく、重量にいたっては倍近くにまでなるのです。300mm相当の画角まで届く本レンズの優位性は言わずもがな。さらに、防塵・防滴・耐低温性能にも優れているので、過酷な条件下にも躊躇無く持ち出せます。少々の雨や雪の中、あるいはグラウンドや海岸などでの撮影でも恐る恐る使うような気遣いはしなくて良いのです(だからといって無茶はいけませんよ)。山岳写真など荷物を減らしたい場合にも打って付けでしょう。小さく、軽く、場所を選ばない。真の機動力とはこういうことなのではないでしょうか。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/2000, F2.8, ISO 200, Photo by A.Inden

ズームリングは50mm辺り(フルサイズ換算100mm相当の画角)、絞り開放。見ての通り、一本の轍があるだけの砂浜ですが、この描写を見て頂きたく掲載しました。縮小した画像ではお伝えしきれないかもしれませんが、ピントを置いたところの砂の粒一つ一つが見えるのではないかというくらいにしっかりした解像感です。乾いた中に少し湿り気を感じさせる描写もまた見事で、踏みしめたときの足の沈み具合まで想像できると思いませんか。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/180, F4, ISO 400, Photo by A.Inden

一段絞っているとは言え、同系色の葉が混ざり合うこと無く一枚一枚きちんと分離していますね。もちろんボディ性能の良さもあるのですが、レンズがしっかりと解像・分離してくれないとこのようには写りません。ワイド端(とはいえ80mm相当の画角)で使うとより一層シャープさが増すようです。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/1500, F2.8, ISO 200, Photo by A.Inden

ズーム全域で、撮像面から70cmまで寄れるので、カタツムリもこんなに大きく写せます。大人になってから苦手になってしまったカタツムリですが、このカットを見ていると子どもの頃に捕まえたときの感触が蘇ってきます。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/350, F2.8, ISO 200, Photo by A.Inden

気持ちよさそうに休んでいるところを失礼して一枚。このレンズのピント合わせには世界初の「DUAL VCMフォーカスシステム」が採用されています。2つのレンズ群の駆動を2つのVCM(=リニアモーター)が担うことで合焦速度の向上ばかりか、特に近接撮影時の精度も上がるとのこと。道理でピント合わせが速くて正確なわけです。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/1000, F6.7, ISO 200, Photo by A.Inden

直線の描写もたいへんしっかりしています。ズーム全域で、歪曲はほとんど見受けられませんでした。被写体を選ばなくて良いというのは助かります。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/2000, F4, ISO 200, Photo by A.Inden

ハイライトからシャドウまで、粘り強さも持ち合わせています。また、画面内に強い光源が入り込んでもゴーストやフレアにお目にかかることは滅多に無さそうです。クリアな画を実現しているのはレンズ設計はもちろんのこと、オリンパスの「ZEROコーティング」も大いに貢献しているのでしょう。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO, 1/350, F5.6, ISO 400, Photo by A.Inden

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14, 1/750, F6.7, ISO 200, Photo by A.Inden

望遠の世界を堪能できるレンズ

実際に使ってみて有り難いと感じたことをいくつか並べてみましょう。フォーカスもズームもインナー方式を採用しているおかげでレンズ全長の変化がなく、重量の移動も最小限に抑えられているので、ホールディングの安定感は抜群です。またAFモード時にピントリングを手前に引くとMFに切り替わり、あらかじめセットしたピント位置に瞬時に戻ってくれるという、かなり使い勝手の良い置きピンができます。これは様々なシーンで重宝するでしょう。そして付属のレンズフードにも何気ない配慮が。着脱式にもかかわらずリングを回すことでレンズに装着したままボディ側に収納することができるのです。カメラバッグへ入れるときに大変助かります。あまりに便利さに、編集部内で自分のモノのように自慢してしまいました(笑)。

目に見えるものを自在に切り取る、圧縮された遠近感の中に落とし込む、前後のボケを楽しむ。誰もが一度は通るであろう望遠の世界です。本レンズはまさに望遠レンズの楽しみを堪能するのに最適と言えます。明るい開放値と自在な画角を兼ね備え、尚且つミニマムなサイズと使い勝手の良さも併せ持っているのですから。そして画質に至ってはご覧頂いたとおりの見事な描写。小さな鏡胴に驚くほど高い性能がギュッと凝縮されているのです。褒めすぎでしょうか? マイクロフォーサーズのシステムをお持ちの方で、望遠ズームをお考えの方にはもちろんお勧めのレンズです。プロの要求に応える大三元のレンズがこの値段で入手できるのですから。願わくばマイクロフォーサーズをお持ちでない方にも、このレンズを是非体験していただきたいものです。このレンズのためにシステムをもう一揃え増やす、そんな考えを持って欲しいくらいに、一眼をお使いの全ての方に注目して欲しいレンズです。

( 2014.12.01 )




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質感にも配慮された金属製の外装もイイですよね。コストパフォーマンスは非常に高いです。

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こちらはx1.4テレコンバーターとのキット。あと一歩寄りたいときに、重宝しますよホントに。

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この際、ボディと標準ズームもセットでいかがでしょう。

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保護しておきましょう、一応。

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