OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/40, F3.5, ISO 400, Photo by Z II

M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率 [単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

オリンパスから最大撮影倍率2.5倍という、標準焦点域のマクロレンズでは最高レベルの倍率を誇るマクロレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro」が登場しました。マクロレンズは通常、センサー上に実際の被写体の大きさと同等に写し込むことができる"等倍マクロ"、つまり"最大撮影倍率1倍"というものがメイン。それ以上の倍率では"スーパーマクロ"などと呼ばれ、特に小さな被写体をクローズアップして、日常ではなかなか目にすることのできない世界を写真で見ることができます。M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroは、35mm判換算60mm相当。さらに最大撮影倍率が2.5倍ともなると、もはや小さなどんぐりが画面いっぱいに…いやはみ出してしまうほどのサイズで撮れてしまいます。光学性能に妥協することなく、レンズ中央部と周辺部の厚さの比が非常に大きい両面非球面のDSAレンズ、特殊低分散非球面のEDAレンズ、非球面レンズを贅沢に採用。ググっと寄ってもさまざまな収差を気にすることなく撮影が可能です。特殊レンズを採用しAF駆動のレンズ群を軽量化したことでAFのスピードも20〜30%の高速化を実現しています。キットのズームレンズとは違ったボケ味や、質感描写の素晴らしさを実感してきましたので、さっそく作例を見て頂きましょう。

( 写真 : Z II / 文 : SLK )

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/250, F3.5, ISO 200, Photo by Z II

手に取れそうなほどのリアリティ。

マクロレンズを持ったときにまず試してみたいのは、手に届く範囲のものを覗き込むように写し止めること。野葡萄という秋に色づく実を見つけたのでさっそく撮ってみました。いかがでしょうか? 実の形や質感の再現力も素晴らしく、まるで手に取れそうなほど。ワーキングディスタンスは14mmですから、もっと寄ることもできますが、ここではあえて葉の様子や周りの空気感を一緒に写し込んでみました。ギリギリまで寄ることができるということは、フレーミングを自由に選べるということで、撮影の幅が広がるだけでなく、何より楽しいものです。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/400, F4, ISO 200, Photo by Z II

こちらはF4での撮影。最短よりほんの少し引き、全体のバランスを考えて構図を整えました。バラの花びらのしっとりした質感描写に、背景の玉ボケが華やかさを添えてくれました。バラの甘い香りが漂ってきそうな気がします。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/125, F3.5, ISO 400, Photo by Z II

こちらはほぼ最短、開放F3.5での撮影です。道端に咲くホトトギスの一種に可能な限り寄ってみました。ほんの少し高さのあるおしべとめしべの中央部分にピントを合わせていますが、花びらはもうボケています。ピントピークも硬すぎず自然な描写で背景のボケも柔らかく、花との相性はバッチリ。それにしても、ここまで寄ることができると虫になった気分とでもいいましょうか、なんとも見たことのない世界に連れて行ってくれます。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/125, F5, ISO 200, Photo by Z II

野山で出会う虫や動物には、寄ると逃げたり攻撃してきたりするものもいます。そういったときにはカメラ側のデジタルテレコン機能を使うとさらに一歩踏み込んだ画作りが可能になります。2倍にズームしても画質の劣化は気にならず、カマキリのキリっとした目の力を感じさせてくれます。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/1250 , F3.5, ISO 200, Photo by Z II

小さな蜘蛛を捉えました。透き通る足、肉眼では分かりにくい体の細かな毛までしっかりと写し出しています。背景の蜘蛛の糸も繊細に描いてくれました。開放からこの描写力があれば、積極的に開放を使っていきたいですね。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/250, F3.5, ISO 200, Photo by Z II

子どもの小さな手にいっぱいの木の実にも、実はさまざまな色があるのですね。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/250, F3.5, ISO 200, Photo by Z II

 

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/800, F5.6, ISO 200, Photo by Z II

標準域単焦点レンズとしても優秀。

マクロレンズは、通常のレンズ以上にピント面の平面性が重要であり、像面湾曲収差の補正に優れているため、縦横の線がピシっと写せて気持ちがいいものです。小さな被写体を大きく写すだけでなく、普段通りの撮影にこそ、その素性のよさが表れます。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/1000, F5.6, ISO 200, Photo by Z II

F5.6と少し絞って撮影。渋い赤の発色もよく、錆びたポストの質感、窓の格子の剥げた塗装など、複数の素材の違いをとても忠実に描き出しています。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro, 1/400, F3.5, ISO 200, Photo by Z II

街には気になる被写体があふれています。引いてよし、寄ってよし、35mm判換算60mm相当と50mm相当から約2割長く、被写体を大胆に捉えやすく、かつ大きく寄れますから、気になる被写体にグイグイ近づいて、新たな表現を楽しんでみてください。

OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO, 1/250, F3.5, ISO 200, Photo by Z II

PHOTO YODOBASHI

2.5倍の高倍率マクロが誘う小さな新世界

マクロレンズにありがちなシャープな描写とはひと味違うと感じるM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro。柔らかで優しいボケとピントピークのボリュームのある解像感が、被写体をより立体的に描き出してくれます。128gと軽量な本レンズは、フォーカスレンズ群を軽量化することでAFの高速化を実現し、撮りたいときに撮りたいところに素早くピントを合わせることができました。こういったごく当たり前に思える部分がブラッシュアップされたことで撮影時のストレスを大きく軽減するとともに、動きの早い被写体や一瞬の出会いに対応してくれ、シャッターチャンスを逃さずに撮影することが可能になります。通常の標準域単焦点レンズとして使用する場合、開放値がF3.5とやや暗い印象を持つかもしれませんが、マクロレンズならではの優れた平面性、ディストーションが限りなく抑えられたレンズですから、風景やビル群など絞り込んでの撮影にもぜひおすすめしたい一本です。今回はOM-D E-M1での撮影でしたが、強力な手ブレ補正のサポートによって手持ちでのマクロ撮影も躊躇なく行うことができ、14mmという脅威的なワーキングディスタンスのおかげで、さまざまな被写体にどんどん踏み込んでいくことができました。日常ではありえない小さな世界を写し出すことができるマクロレンズ。2.5倍という最高レベルの撮影倍率を伴って、これまでなら見ることのなかった新しい写真表現にあなたを誘ってくれるでしょう。価格もコンパクトですから、この機会にぜひチャレンジして頂きたいレンズです。

( 2016.12.07 )




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とてもコンパクトながら、光学性能にも妥協せず、マクロ撮影をしっかりと堪能できる一本です。もちろん、標準域の単焦点レンズとしても非常に優秀ですから、常用レンズとしてもおすすめ。ぜひあなたのレンズラインナップに加えてみませんか。

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ワーキングディスタンス9.5cmと極端に被写体に寄ることができますから、ファインダーを覗きながら、思わず被写体にぶつかってしまう……なんてことにもなりかねません。保護フィルターを装着して、しっかりとレンズを保護しておきましょう。

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今回の撮影では、OM-D E-M1を使用しましたが、ついに次モデルとなる「OM-D E-M1 Mark II」が登場します。新しい画像処理エンジンTruePic VIII、121点オールクロスタイプの像面位相差AFセンサーも搭載していますから、マクロ撮影にもその威力を発揮してくれるでしょう。

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マクロ撮影では、自然のなかで出会うものばかりでなく、じっくりと被写体と向き合い、画を作り込みたいシーンも多いのではないでしょうか。そんなときはぜひ三脚を。こちらはマンフロットのわずか816gと軽量のコンパクト三脚。ラクに携行できます。

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