PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM | Art

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

デジタルカメラの世界は高画素化がどんどん進み、当然ながらレンズにも高い描写性能が求められるようになってきました。単焦点は勿論のことズームにおいても同じことが言え、ズーム域の広いレンズであったとしても要求される次元は増々高くなっています。本レンズは、そんなニーズに十二分な性能で応えてくれる、シグマ「Artライン」に属する一本です。24mmスタートで広角系を十分表現しつつ、テレ端は嬉しい105mmで中望遠的な画まで狙えてしまう焦点域をカバー。F4通しとしたことで、高画質と利便性の両立が図られているうえ、手ブレ補正機構も装備されているので普段使いのレンズとしてはこれ一本で十分と思えるほど。もちろん、ここぞという時に期待以上の結果を見せてくれるあたりは、昨今のシグマレンズらしい仕上がりになっています。こだわりの一本の実力、じっくりとご覧いただきましょう。

( Photography & Text : T.Nakanishi )

シグマのレンズはもともとシャープな画を紡ぐ印象ですが、「Artライン」ともなればさらに一皮むけた感じがします。開放から十分なキレ味を見せてくれますが、一段ほど絞ればもう十分と言えるレベル。エッジの鋭い被写体を積極的に狙いたくなる描写です。

輝度差の大きなシーンでしたが、ハイライトからシャドウまで破綻の無いトーンで描いています。ちょうど親子が横切ったタイミングでレリーズしたのですが、フォーカスもスッと合ってくれるので安心してフレーミングに集中出来ました。

灯はランプのみ、という相当暗いシーンで撮影しています。流石に感度を1600までアップしているわけですが、古びた木造建築のディテールまでしっかりと描いています。描写の甘いレンズだともっとベタっとしてしまい、こうはいかないものです。

深みのあるトーンですね。シグマのレンズって、こういった濃厚なシーンの時、特にグッとくる写りをしてくれるような気がします。レンズの根源的な設計思想が素晴らしいのでしょう。立体感も見事です。

アンダー気味の写真が続きます。少し色味のある被写体はどうでしょうか。被写体は待合所のベンチなのですが、沢山の人が座ったであろうことを想像させるようなリアリティある写りです。ズシッと重いトーンが本当に似合うなあという印象です。

テレ端105mmというのはとても便利です。少し離れた位置から被写体を切り取る感じの撮影にはもってこい。程よい距離感というのでしょうか。町撮りなどにも非常に重宝します。


いかがでしたでしょうか。筆者の感想としては、単焦点にもひけを取らない画質をズームレンズが手に入れた、という印象です。持っていたい、と思わせるそのルックスも大いなる魅力でしょう。良いレンズというものはあらゆる要素において存在感があるものです。まさに「Art」を表現するための一本として是非お試しいただきたいと思います。

( 2014.10.02 )

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シグマがArtラインでリリースする標準ズーム。F4通しとすることで、単焦点に迫る写りで4倍を超えるズーム比を手に入れています。

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薄枠のハイエンドフィルター。高価なレンズですから、保護をお忘れなく。また良質な1枚をお選びください。

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