ZEISS Otus 1.4/28 ZF.2

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ZEISS Otus 1.4/55 、同 1.4/85につづいて、1.4/28の登場です。ZEISSブランドのレンズは様々なものが存在し、そのどれもが目を見張る写りをするのですが、Otusと銘打つレンズは別格中の別格。35mmを飛ばして28mmをリリースしてくるのは興味深いですね。ざっとレンズのスペックをおさらいしておきましょう。レトロフォーカス構成のいわゆる"Distagon"タイプであり、銘板にはApo Distagonと記されています。広角レンズにアポクロマート!。13群16枚の構成で、異常部分分散性レンズを8枚、非球面レンズを2枚用いて、フローティングエレメントといったかなり贅沢な構成で、交換レンズのKing Of Kingといった様相です。28mmとはとても思えない立派な鏡銅に恐れおののきながらフィールドに持ち出してみました。

( 写真 / 文 : K )

竹林の後ろの方にピントを置いてみて、どの程度像が分離するかを見てみると、、、さすがにF1.4。28mmという短い焦点距離でも明確に分離します。しかしF1.4開放でこれだけ事細かに解像するのですから大したものです。

ピントのキレ、浅い深度、色収差がないこと。この三つが揃って上のような描写となります。ぐっと寄って、被写体がなんであるかも写し込む。この画角でF1.4というレンズの一つの使い道かもしれませんね。

正直なところ、28mmあたりの焦点距離で大口径となるとピントをファインダー上で厳密に送るのは難しいのです。手前の小さな木の枝にピントを置くのに、ライブビューで1度ピントを送って、距離を確かめ、被写界深度を確認しました。その後、光学ファインダーでフレーミングしています。いわゆる”デジタル一眼レフ”はどの機種もライブビューの使い勝手があまりよくありません。このあたり、もう少しなんとかならないものでしょうか。話が逸れました・・・木の枝の繊細な描写とシャープネス、いかがでしょうか。

葉の立体感、そしてシャープさ、淀みのない描写。標準のような大きなボケではありませんが、かえってそれが画面に奥行きを感じさせます。このレンズがあれば、いままでにはない撮影が可能になるのでしょう。

開放でどれぐらい意地悪な条件に耐えうるのだろうかと実験。かなり輝度の高い状況でしたが、チェーンの部分が多少なりとも滲んだりするのかなと思いきや、憎たらしいほどにまったくといって破綻することはありません。しかし階調も豊かなレンズで、ハイライトの描写も大変美しいのです。

28mmとなると、ありのままの景色がそれ相応に写り込む画角となります。そこにF1.4という開放F値の深度の浅さが、視線誘導を行う。頭を捻ると、なかなかおもしろい撮影が楽しめるのでしょう。

日常の視角に、非日常的なF1.4

スマートフォンの多くが28mm近辺の画角を持つカメラを搭載しています。そのことを考えると、とりあえず写しとめるのには28mm程度の画角が丁度よいのでしょう。そこに、F1.4という大口径。浅い深度を活かして、日常の視覚に非日常を演出するのか。それとも、低照度下・引きの利かない環境での撮影に用いるのか。単純に28mmが持つ画角と深度の浅さが必要なカットを撮影するのか。いずれにせよ、開放から一切の淀みが感じられないキレ抜群のシャープさで、深度のコントロール以外、絞り値を選ばぬ文句のない描写です。Otusといえば55mmを担当した際にその写りに舌を巻きました。28mmも全く同様でした。できれば、より高画素のD810や、今後登場するD5で試してみたかったのが本音です。レンズの能力不足を感じることはまず「あり得ない」。それだけ凄みのある描写です。28mmという広角ながら、ピント位置を明確に感じるキレ。そしてF1.4というF値をまざまざと感じるボケとの明確な分離。結果として立体感、画の奥行きを感じる描写です。明確な目的をお持ちの方にパーフェクトに応えてくれる、そんなレンズでしょう。使い込めば使い込むほどに、このレンズでなければならないと感じる典型的なレンズです。欲しいと感じられる方は、手に入れるべきでしょう。

( 2016.02.18 )




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ZEISS Otus 1.4/55 , Otus 1.4/85と3本揃えると、ディープな大三元のできあがり。しかも「ツモ」で大三元です。惚れ抜いて手にして欲しい、そんなレンズですね。

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プロテクター代わりにフィルターを。フィルターもツァイスじゃなきゃいけない気がします。

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