PHOTO YODOBASHI

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Nikon Ai AF Nikkor 14mm f/2.8D ED

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

14mmの超広角・単焦点。おおよその使い道は建築写真または引きの利かない室内撮影などでしょう。画角114°、これをプライベートで使うとなると…と考えてしまえばシャッターを切れなくなってしまいます。114°といえば、人がハッキリと視認できる最大の範囲が写り込むといった印象です。むしろ何も考えずに、臆せず"現場を持ち帰る"と割り切り、その場に自分が居た証を残すと思えば面白い画角ではないでしょうか。パースペクティブやデフォルメーションなどは二の次、ダイナミックに振り回して、シーンと対峙した模様をもれなくキャプチャ。一点を凝視した結果でシャッターを切れば、被写体は豆粒のように。そんな中、胸打つ写真が生まれれば、それは本物なのだろうと思います。14-24mm F2.8という非常にデキのよいズームレンズが存在する中で、14mm単焦点で何を捉えるのか。そんなことを考える人の手に収まるレンズだと思います。

( Photography & Text : K )

夕暮れ時の大阪で。歪曲の少なさに感心。このレンズの大きな特長の一つは、非常にしっとりとした写りではないでしょうか。しかし伸びやかな写りはこの焦点域ならではのものですが、撮り始めると面白くてはまりこんでしまいます。駄作の量産でメモリーカードの領域を無駄に占拠してしまうのですが。。。

最短付近での撮影ですが、良好なボケ味。超広角と言えば大きなボケとは無縁のように思えるのですが、最短距離が短いことも手伝ってご覧のとおりです。APS-Cサイズのセンサーを搭載するカメラなら21mm相当となり、なかなか使いでのある画角に。

倉敷の美観地区にて。どことなく潤いのある写り。超広角といえばキレキレの写りを連想するものですが、これはこれで新鮮ですね。

さすがに周辺光量はかなり落ち込みます。作例はF4.5ですが、F8程度まで絞り込むと随分解消します。しかし積極的に周辺落ちを利用する方が画的には面白いでしょう。単焦点の超広角をチョイスする人にとっては、このあたりも”込み”で楽しみなのかもしれませんね。

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なんとも"美味しそう"な前玉。これだけで欲しくなる人は、かなり危険水域に。超広角単焦点でストイックに光景と対峙する。撮影とは実はこんな積み上げかもしれませんね。

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