Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/160, F1.4, ISO 100, Photo by  K

SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Art

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さて、フルサイズ対応の単焦点で3本目のリリースとなる「Artシリーズ」、SIGMA 24mm F1.4 DG HSM (キヤノンEFマウント用)の実写レビューをお届けします。何の事前情報も入れずに車に乗って撮影に出かけました。ファーストカットを見て目が点に。とにかく像の立ち方とピントを置いた部分の繊細さ、シャープさに感心しました。そして、この焦点距離からすれば、望外なボケ味の美しさ、開放の深度の浅さです。F1.4ですから浅いのは当たり前なのですが、F2.8以上のレンズを日頃使っていれば、やはりF値の違いは「世界の違い」ですよね。そのF値でなければ撮れない世界が確実にあります。あまりに写りが素晴らしいので、編集部に戻り、レンズの構成図を見て納得しました。蛍石と同等の性能を持つFLDガラスが3枚、SLDガラスが4枚(こちらも特殊低分散ガラス)、非球面が2枚と実に贅沢な構成です。テストで試した写りからすれば、もう少しレンズ本体が大きくても仕方が無いかなあと感じるのですが、思ったよりコンパクトなのは、この贅沢な構成が効いていると思われます。特殊低分散ガラスのFLD/SLDで倍率色収差を補正しつつ、全体の構成で軸上色収差を補正しているようで、画面周辺に至るまでシャープな像を結ぶそうです。実写の結果はまさにその通りでした。画角的にかなり広角感が出てくる焦点距離で、大口径F1.4の深度の浅さ。低照度下での撮影で威力を発揮することは言うまでもありませんが、上の作例のように、広角でありつつも、標準レンズのような深度の浅い画を同居できて、なかなか不思議な画が楽しめます。ざっと作例を掲載いたしましたので、そのあたりをお楽しみいただきつつ、実力をご確認いただければ幸いです。

( 写真/文:K )

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/320, F1.4, ISO 100, Photo by  K

まずは小手調べに、開放の描写を見てみましょう。周辺落ちは結構あるほうで、このF値を考えれば妥当なレベルでしょう。深度の浅さはよくわからない画ですが、それでも空はやはりボケているのです。これだけの大口径・開放で、なんという淀みのない描写でしょうか。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/5000, F1.4, ISO 50, Photo by  K

開放でどこまで写るのだろうと、少し細かいものを撮ってみます。こちらに2倍のサイズの画像がありますので、ぜひご確認ください。呆れてものが言えないシャープさ。しかも固くないのです。絞りは単純に周辺落ちと深度を稼ぐのみに使えばよいといった印象で、開放から本当に使えるレンズですね。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/8000, F1.4, ISO 100, Photo by  K

絞って撮るべき画でしょうけれど、真ん中付近に橋桁を持ってくるなら開放の周辺落ちを活かしたいですね。レンズの性格上、レンズが作ってくれる雰囲気を楽しむ一面もあるだろうと思います。いや、どんな画を撮ろうかとワクワクさせてくれます。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/30, F1.4, ISO 400, Photo by  K

24mmの画角では、わりとパンフォーカスの画を想像してしまいます。F1.4となると、こんなアプローチも可能に。自分が何を撮れるかはさておき、いや、これは楽しいです。本当に何を撮ろうかとワクワクさせられます。後ほどボケに関する作例も出てまいりますが、この種のレンズとしては望外にボケ味がよいと感じます。

 

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/5000, F1.4, ISO 50, Photo by  K

鳥取砂丘での1カット。28mmであれば、おおよそ視認している範囲が写り込み、24mmであれば、その視認している眼前の光景に入り込むような画が撮れます。そこにF1.4大口径がもたらす深度の浅さは、広角にも関わらずボケ量で見る人の視線誘導を行うことができます。これが一つの面白さだろうと思います。しかもピントを置いた部分は極めてシャープ、ボケ味も良好で、少し浮き世離れした画が撮れますよね。登るのが本当に大変な鳥取砂丘・馬の背。手前の女性の描写はいかがでしょうか。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/6000, F1.4, ISO 50, Photo by  K

鳥たちが欄干の上で休んでいました。綺麗に並んで可愛らしいのです。しかし、一定以上の距離に近づくと逃げちゃう。24mmとなるとかなり寄る必要があるのですね。ならば、近づいて、逃げ飛び立つ少し進んだ位置にMFで置きピン。24mmといえど、すぐに深度から外れてしまうのです。ピントのキレはいかがでしょうか。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/4000, F1.4, ISO 50, Photo by  K

海辺でデッサンを行っていた方に、少しお話を伺って、その際に撮影させて頂きました。わりと全身が入るほどのジャーナル的な撮影でも、深度が浅いので雰囲気のある画を作ることができます。適度に深度もありますから、開放で絞りの選択に悩むこともありません。また、本レンズは広角にありがちな妙なデフォルメ感が出づらいレンズで、レンズの振りにもあまり気を遣う必要がないと思います。ポートレートなどでは、足から頭まで入れての撮影などで威力を発揮しそうですね。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/4000, F1.4, ISO 50, Photo by  K

海岸線のバス停にて。ガラス窓枠にピントを置いて、海をぼんやりと写し込みます。しかし殆ど歪曲が感じられず、素晴らしい設計です。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/6400, F1.4, ISO 100, Photo by  K

日本海を望んで。少し暖かさを感じる海辺の雰囲気がよく再現されています。厳しい寒さもあと少しでお別れ。春はもうすぐそこまでやって来ています。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/1000, F1.4, ISO 50, Photo by  K

距離によっては、少し二線ボケの傾向が見られます。これはもう完全に好みの世界ですが、筆者は少しクセのあるほうが情緒感が出やすく、画作りがしやすい印象です。根源的なレンズ性能の高さが、画の立体感に繋がるのだなあと感じさせられたのは、思えばシグマの35mm F1.4あたりのレンズをテストしてからのことです。なにせ、レンズと腕の粗を無慈悲に写し込むFoveonセンサーを搭載したMTF測定器を使って開発されているのですから、普通に(?)開発しても佳いレンズができるのでしょう。大変ですね、設計者のみなさんも(苦笑)想像するに、センサー面に到達する光の入射角度も、かなりシビアに設計されていると想像しています。これは間違いなく周辺の像のクオリティに効いてくると想像しています。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/80, F1.4, ISO 100, Photo by  K

最短ではありませんが、美しいボケ味です。チューリップの花弁の柔らかい捉え方も好印象。いやあ、欲しいなあ。。。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/320, F1.4, ISO 100, Photo by  K

24mmという画角は個人的に殆ど使用しないのですが、今回あらためて使ってみて、物事を俯瞰して捉えるのに向いた画角だなあと感じました。ロードサイド、昼下がりの喫茶店で。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/1250, F1.4, ISO 100, Photo by  K

こちらは最短付近での撮影となります。背景に神戸ポートタワーが見えますが、もう少し輪郭を残したかったので絞りたかったのが正直なところ。24mmという焦点距離からはあまり想像しづらいボケの大きさです。

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/8000, F1.4, ISO 50, Photo by  K

いかがでしたでしょうか。皆さんのクリエイティビティを刺激するレンズではないですか?

Canon EOS 5D Mark III, SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art, 1/8000, F1.4, ISO 100, Photo by  K

この饒舌で、確かな仕事をこなしてくれる1本を、ぜひあなたのカメラバッグに。

上のジャンプしているお二人は、鳥取砂丘でのカットです。彼女の方が一生懸命ジャンプして、彼がスマートフォンで撮影していたのですが、お二人にお願いして筆者も撮影させて頂きました。若さが計算外で、MFで置きピンにて撮影したのですが、前のめりに飛ぶんですよね。想像もつきませんでした。作例的には、足にピンが来て、その他はボケ味の確認ができて結果オーライでしたが(笑)しかし、彼女の飛びっぷりが素晴らしいです。こんなシーンはたいてい女性の方が思い切りがよいものですよね(笑)

さて、使った印象は、もう一言「面白い!」。この焦点距離のレンズに縁が遠い筆者ですら、そう思わされるのです。他社からも同スペックのレンズはリリースされていますが、実力のほどは比肩どころか上回っているのではないかと感じます。そして、コストパフォーマンスについては言うまでもなく素晴らしいレンズですよね。建築撮影から、ルポタージュ、ストリートスナップ、風景撮影、ポートレートと、本当にオールマイティに使える1本だろうと思います。また、コマも周辺に至るまで殆ど見られないため、星空の撮影などでも重宝しそうです。24mmといえば、標準ズームの広角側でカバーできてしまいますが、冒頭にも記した通り、F値の違いは世界の違いです。試してみる価値はありますよね。

PHOTO YODOBASHI





絞った画がない?申し訳ございません。PY編集部はレンズは開放で使うものと信じております。冗談はさておき、F5.6の描写です。周辺落ちはかなり消え去り、落ちては困るシーンでも問題無いレベルに。シャープさは開放から殆ど変わらず、いかに根源的性能が高いかが伺えます。※クリックで大きな画像が表示されます。


開放で近距離でも極めてシャープで淀みのない描写。しかしどことなく丸さを感じるあたり、ポートレートなどではよい画が撮れそうです。※クリックで大きな画像が表示されます。


最短付近の描写をもう1カット。25cmとかなり寄れますので、なかなか使いでのあるレンズです。しかしこのボケ味の美しさたるや。。色収差も殆ど感じられません。※クリックで大きな画像が表示されます。


端に人物を置いてフレーム。少し大きめの画像としておきましたので、その解像力をご確認ください。※クリックで大きな画像が表示されます。


( 2015.02.27 )




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24mmといえば少し前までは超広角レンズでした。そのレンズでF1.4、そしてこの写り。これまではできなかったことを実現してくれる、1本です。新しい世界を描きたい方に。

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