PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Canon TS-E45mm F2.8
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
シフトレンズはおもにパースや被写界深度のコントロールに利用するレンズですが、著名な写真家がいわゆる"逆アオリ"で作品を発表し、話題になって以来、様々なデジタルカメラのエフェクトに搭載されました。愉しんでお使いの方も多いと思います。しかし光学的にアオリを入れるのとデジタル的なエフェクトではやはりひと味違います。ジオラマ風に遊ぶもよし、一見シフトレンズを用いてるとは思えない、ボケの大きさをコントロールして作品作りを行うもよし、頭を柔らかく、撮影に臨めば色々と面白い画作りが楽しめます。もちろん、絞り込まずに前景から遠景までパンフォーカスにしたり、シフトレンズ本来の使い道にも。これ1本で様々な撮影が行えます。ちなみに、ジオラマ風の仕上げを目論む場合、シフトレンズでもこの45mmあたりが画角的に適当でしょう。
( Photography : A.Inden / Text : K )
ジオラマ風に仕上げるには、できるかぎり目的と画面構成をシンプルにしてしまうのがポイント。日常の光景をどのように料理するかは、トライアンドエラーにて。これがなかなか愉しい遊びなのです。
単純にジオラマ風のアプローチだけでなく、見る人の視線誘導にアオリを用いる・・・なんて撮影も。単に大口径レンズで絞り開放で撮影するのとは、またひと味違った仕上がりになります。いろいろとためしてみてください。
こちらは大口径レンズで撮影するように、ボケ量を大きくとるアプローチ。アングルとシフト量の兼ね合いが結構難しく、ピント面を意識しながら撮影するとよいでしょう。
シフト無しで普通に撮れば、いわゆる標準相当の単焦点レンズ。このように様々な使い道があるため、1本持っておくと面白いレンズでしょう。なかなかキレのある描写で、色乗りも濃厚ですね。
シフトレンズなしでは撮れない世界があります。正統な使いかたは勿論、ジオラマ効果を楽しむにも。1本あれば何かと面白いレンズです。
しっかり保護もしておきましょう。