PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
smc PENTAX-D FA MACRO 50mmF2.8
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
フィルムカメラなら50mm、APS-Cフォーマットのデジタルカメラならフルサイズ換算76.5mm相当の画角となる、ペンタックスのD FAレンズ(フルサイズ対応)。フローティング機構を採用し、最短から無限遠まで良好な描写を見せます。解像力、色乗り、コントラスト、ハイライトやシャドーの粘り具合・・・とどこを見てもとても優秀な印象。1枚目の作例は中距離での撮影で、2枚目は同じ畑を近距離から捉えたものですが、どちらも申し分のない描写です。おなじみの、切り替えなしでマニュアルフォーカスに移行できる「クイックシフトフォーカス」は、特にマクロ撮影時には大変重宝することでしょう。また等倍撮影まで可能な割には、ずいぶんと軽量化されているところもいいですね。日常的な利用やお散歩スナップにと、日頃のお供にぜひいかがでしょうか。
( Photography : T.Nakanishi / Text : KIMURAX )
からっからに乾ききり、硬くその身を強張らせた豆の苗。ひとつひとつのさやの中に、大地のパワーが凝縮されていることを象徴するかのごとく、朝日が燦燦と照らし出していました。輝くうぶ毛の1本1本から、張りかけの蜘蛛の糸まで精細に解像。ぐっと絞り込んだことで、延々と続く同じ光景をぼかしきることなく、黄金色の輪郭をほのかに感じさせながら描き込むことができました。
色乗りも十分。色とりどりの鮮やかな被写体を忠実に再現しています。目の前の風景をさっと持ち帰るように、テンポよくシャッターを切れるのは大変気持ちのよいものです。
フォーカスのキレのある描写をそっと包み込むように広がっていく柔らかなボケ味。寄って良し、引いても良し。自分の足で画角を稼ぐというお作法もしっかりトレースできるという使いでのあるレンズは、ぜひ揃えておきたいものです。
寄って使える標準マクロは、日常撮影にぴったりの万能選手。中望遠のような画角で使い勝手も丁度よく、はじめてのマクロレンズにもいかがでしょうか。
ついつい寄ってしまうマクロレンズだからこそ、プロテクターはお忘れなく。