smc PENTAX-DA★50-135mmF2.8ED[IF] SDM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

35ミリ判換算で76.5～207mm相当の画角という本レンズ。このズーム域を持つレンズというのは、風景からポートレートまでかなり登場頻度が高いのではないでしょうか。開放F値2.8という明るさは対象物を浮かび上がらせるのに好都合ですし、比較的早いシャッターが切れるので「一瞬の空気感を閉じ込める」といった表現にも使い出があります。今回、作例撮影では積極的に開放絞りを多用しましたが、開放からキレ味抜群なうえ、ボケの具合も美しく、躊躇無く開放絞りをセレクトできることに安心感を覚えました。さらには、上の作例のようなトーン表現も見事。破綻すること無く、絶妙な描写能力を発揮してくれました。

( Photography & Text : T.Nakanishi )

まずはテレ端開放での作例を。開放からキレのある描写で、ピントピークのシャープさには目を見張ります。ハイライト重視の露出をしていますが、落ち込んだシャドー部分のトーンも見事ですね。

もう一枚、開放での撮影です。雑然とした森の中に、ひと際目を引くツタの紅葉がありました。狙った対象物を浮かび上がらせるのに、明るいレンズというのは好都合です。

雨上がりの道は独特の表情を見せてくれます。ハイライトを際立たせるため、切り詰めた露出で撮影していますが、濡れたアスファルトの質感をリアルに描いてくれました。