SONY Cyber-shot DSC-QX10 メーカーサイトへ

1820万画素（1/2.3 CMOS） / 10倍ズーム（25-250mm相当） / F3.3-5.9 / 62.4×61.8×33.3mm / 105g
HD動画 / 手ブレ補正 / フラッシュなし / 撮影用液晶なし / スマートフォン連携

これカメラです。トイカメラでもありません（笑）。有効画素数約1820万画素となる1/2.3型CMOSセンサーと、映像エンジン“BIONZ”をビルトインした、レンズ型デジカメ。液晶モニタは無いので、付属のアタッチメントでスマートフォンに取り付け、Wi-Fi経由等で撮像を映し出しながらシャッターを切ることができます。もちろん、通信が可能な範囲であれば遠隔撮影も可能。こんなにコンパクトな躯体ながら、ズームレバーとシャッターボタンを装備しているので、カメラ本体だけでもパチリとすることができます。と、様々なスタイルで撮影できるQX10ですが、気になる描写などを確認してみましょう。すれすれのローアングルから撮った海のカットは、波のしぶきの立体感も十分よく出ています。2枚目の自転車では、普通のコンデジなら顔が近づけられないので失敗作を連発となりかねませんが、いとも簡単に舐めるようにフレームできました。ボケの連なりも自然ですよね。3枚目は、片手を目いっぱい伸ばして捉えたドングリですが、手ブレ補正が大変よく効いていたとカメラマンが感心しきり。こういった撮影を想定し、手厚くしているのでしょう。クルマの艶感や映り込みの再現もきっちり。最後のカットでは青空の階調が出ており、コントラストも効いています。レンズは35mm判換算で25-250mm相当の画角をカバーする10倍ズームですから、近くから遠くのものまで何でもござい。しかも低かろうが、高かろうが、狭かろうが、ぐいぐい迫れる。このカメラでしか描けないシーンは、きっと想像以上にあるはずです。さあ、いつも連れ歩きましょう。

（写真：M.Ito / 文：KIMURAX ）