SIGMA DP3 Merrill メーカーサイトへ
4600万画素相当(APS-C CMOS) / 単焦点(75mm相当) / F2.8 / 121.5×66.7×80.6mm / 400g(本体のみ)
動画 / フラッシュなし
有効画素数4600万画素(4,800×3,200×3層)という怒涛のスペックを誇るFoveon X3ダイレクトイメージセンサー"Merrill"を搭載した、DP Merrillシリーズ第3の刺客。レンズは単焦点の50mm F2.8で、35mm判換算では75mm相当の画角となる中望遠レンズが組み込まれています。センサーの能力を最大限に引き出すために専用設計されており、高屈折率SLDガラスとグラスモールド非球面レンズを使用。最短撮影距離は22.6cm。最大撮影倍率1:3の本格的なマクロ撮影が可能となっています。手ブレ補正はありませんが、コンパクトサイズながら重量は400gあり、鏡胴も支えやすく、構えた時の重量バランスは良好。脇をしっかり閉めて集中していきましょう。ボディデザインから操作部やボタン類などもシリーズで共通となっています。もし仮に、広角レンズのDP1、標準レンズのDP2、そして中望遠レンズのDP3を買い揃えた場合、まるでレンズを交換するがごとくカメラを交換(持ち替え)するだけで、焦点距離の異なる精細かつ深みのある撮像を手に入れられるのです。操作性は変わることなく。ま、ご予算が許せばの話しですが(笑)。デジタルカメラでは大変珍しい、中望遠レンズを搭載した超高画素モデル。それだけでも一見の価値は大いにあります。
( 写真:A.Inden / 文:KIMURAX )
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既にふれましたが、レンズ以外はDP1・DP2とほとんど同様のスペックです。つまり、デジタル一眼レフにも引けを取らない描写力が担保されています。そこで気になるのが、短焦点しかも75mm相当の画角に縛られるという点。少なからず気にされる方が居られることと思います。"縛り"と聞くとネガティブな響きもありますが、実は、自由度を奪うものではありません。むしろこういった制約条件があるからこそ、創意工夫を携えて被写体に向かっていくことができるのだと思います。扱いやすいと言われる標準よりも、ぐんと強まる切り取り感。小学校の絵の時間に、画用紙からはみ出るくらいに大きく書きましょうと言われた記憶が甦りました。そう、大胆さを後押ししてくれる焦点距離なのではないかと筆者は個人的に思うのです。これに加え、開放F値による大きなボケも添えられるのですから、多少のコツさえつかめば、表現の幅を広げることができます。描写性能に関しては、作例をご覧いただければもはや細かい説明は不要でしょう。中望遠レンズの画角を確認しつつ、精細な写りをじっくりと味わってみてください。こちらにも豊富な作例カットを用意しています。もし、何か感じるところがありましたら、実際に手にしてみるといいでしょう。
カラーモード:スタンダード
カラーモード:ビビッド
カラーモード:ニュートラル
カラーモード:ポートレート
カラーモード:風景
カラーモード:FOVクラシックブルー
カラーモード:白黒
カラーモード:セピア