PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

SORI2 - 新宿光學總合研究所

第9話
C-P.L PLASMA SPUTTERING KIYOSHI TATSUNO Limited Edition
シンク・アバウト・マルミのフィルター(その3)

シグネチャーモデルに求められること

そんな紆余曲折がありつつ、それ以降は辰野先生と定期的な打ち合わせ(またはそう称する夜の会合)を重ね、このタッグで何が出来るか、少しずつアイディアを具体化していきました。

カイハツ北村

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辰野清さんとの打ち合わせ内容を記録したノート。合本され、修復され、ボロボロ。

1号

それで生まれたのが例のC-P.Lフィルターなんですね。

実はその前に「LENS PROTECT KIYOSHI TATSUNO Limited Edition」というプロテクトフィルターを辰野先生のシグネチャーモデル第一弾として出しました。ちょうどマルミ創立70周年というタイミングで、その節目を記念する商品としてリリースしたんです。

カイハツ北村
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1号

ああ、そうだったんですか。

C-P.Lフィルター辰野モデルの開発もすでに始まっていましたが、こちらはまだ時間がかかりそうだったので、同時に開発が進んでいたプロテクトフィルターの辰野モデルを先に出したわけです。光学性能もさることながら、本体やパッケージのデザインも辰野スペシャルになっています。特にこの本体カラーはC-P.Lフィルターの辰野モデルにも引き継がれています。

カイハツ北村
2号

スペックを見ると、これがのちの「PRIME Lens Protect」に繋がるのですね。

3号

「PRIME」はマルミの最上位ラインでござるが、その原型となったのでござるな。

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シグネチャーモデルと聞いて僕が懸念したのは、従来からある商品に名前「だけ」を貸すことでした。それは何としてでも避けたかった。辰野清の名前をつけるだけで、あるいはデザインを変えるだけで売れるなんてあり得ないし、仮にそれで話題になったところでカッコ悪いだけですから。

辰野清さん
4号

それはおっしゃる通りですね。

だからこそ名前云々の前に、売れるためのまっとうな商品力、つまり最高の性能ですね。これを実現してくれとお願いしました。

辰野清さん

私たちも名前だけつけておしまい、なんてことはハナから考えていませんでしたが、話し合いを重ねる中で「すべての面で最高性能を」という辰野先生の思いはじゅうぶんに伝わりました。

カイハツ北村

商品の価値を高めるのは名前でもデザインでもなく、「技術」であるべき。そして、どうせならすべての数値で最高性能を叩き出す。それが出来て初めて、名前を使うことの筋が通る。そう申し上げたんです。むしろ、最高性能を実現することに多少なりとも力になれたとしたら、僕にとっては名前などどうでもいい話で。

辰野清さん