PHOTO YODOBASHI

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Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

Panasonic LUMIX S 24mm F1.8

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

ライカLマウント、フルサイズセンサー対応の大口径単焦点レンズ「LUMIX S 24mm F1.8」を紹介します。24mmは「超広角」の入り口。遠近感を利用した風景撮影、広い画角を活かしてのスナップショットなどの用途が考えられます。本レンズは、開放値F1.8と大口径でありながら重さは310g、全長約82.0mm、最大径73.6mmと軽量・コンパクトで取り回しの良いサイズ。11群12枚のレンズ構成とし非球面レンズ3枚、EDレンズ3枚、UEDレンズを採用。それにより球面収差、色収差、軸上色収差を抑え、画面隅々まで高い解像力を実現したとのこと。AFはリニアモーターによって高速で静粛に駆動し動画撮影時に作動音を気にする事なく撮影できます。またブリージング(フォーカシングに伴う画角変化)を抑制、加えてMFのリニア/ノンリニアの選択も可能。動画撮影においても高い性能を秘めいることがうかがえます。とはいえ、肝心な描写性能はどうなのか大変気になるところ。ワンカットずつじっくりご覧いただきましょう。

( Photography & Text : A.Inden )

Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

まず開放で撮影しました。黒が気持ちよく締まったキリッとした描写です。逆光で被写体のエッジが若干甘くなるかと思いましたが、拡大すると髪の毛一本一本がしっかりと再現されており、解像感の高さに驚かされました。球面収差、色収差、軸上色収差を抑えることで、曖昧さのない緻密な写りになっているのでしょう。

Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

ひとつ前の撮影位置から、少し高台へと移動。露出を約1段半明るくして撮影しましたが、クリアな描写、色再現はほぼ同じように感じます。奥に小さく写っている人物を拡大すると服のシワがしっかりとわかるほどキレッキレの描写です。

Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

フルサイズ24mm。このレンズで真っ先に撮りたいと思った画が、空いっぱいに広がる花火と見上げる人々。広すぎることのない24mmの画角がジャストフィットし、イメージ通り撮影できました。

Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

開放値F1.8のボケ味を活かして撮影しました。水面に写っている煌めきが綺麗な玉ボケになり、まるでイルミネーションのようです。周辺では若干口径食が感じられますが、気になるほどではないと思います。


Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

太陽を画面に入れて開放撮影。細い金網と逆光との組み合わせはパープルフリンジが出やすい条件ですが、拡大して確認してもほぼ感じられませんでした。

Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

開放での遠景解像感を確認。拡大すると海沿いの道路の街灯がシャキッと再現されています。近くのシーンから遠くの風景まで驚きの解像感です。

Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

ほぼ最短撮影距離0.24mで開放撮影。ピントピーク(ブラウンのペン)はシャープで立体感のある描写です。背景は複雑な被写体を並べて撮影しましたが、いい塩梅にまとまったボケ味ではないでしょうか。

Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden

気になった文字にピントを合わせ後はレンズの描写任せ。背景がいい具合にボケ、超広角で撮影しているとは思えないほど自然な写りになりました。

Panasonic DC-S1R, LUMIX S 24mm F1.8, Photo by A.Inden


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進化した24mmはカジュアルに使える1本に。

レンズの進化で24mmが使いやすくなってきたなと感じました。それは、描写性能、機能、使い勝手などが向上したことで、焦点距離から受けるイメージが変わってきたように思うからです。「LUMIX S 24mm F1.8」はその進化を代表するようなレンズ。十分なボケ味、柔らかく美しい玉ボケ、周辺まで徹底的に抑えられた各収差、最短撮影距離0.24m、そしてコンパクトさが、撮影表現の幅を一層広げてくれます。超広角は敷居が高いなと感じていた方にも、カジュアルに使える本レンズは新しい画角への入り口としてお勧めできます。使い込めば使い込むほど、日常を切り取る一本として手放せなくなる事請け合い。このフレンドリーなレンズとバディを組んでみてはいかがでしょうか。

( 2023.10.16 )

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気楽に使える超広角。スナップ撮影の新しい相棒にぴったりです。

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