PHOTO YODOBASHI

ROLLEIFLEXOLOGY

ROLL 6 : ベルビア50でお花見

早いもので、前回から半年ほどご無沙汰してしまいました。それだけ毎日のように最新機と格闘していた、、、ということにしておきましょう。ご存知の通り、昨今の新製品はどれもこれもが「高画素」「高性能」「高精細」。その恩恵にあずかって有り難く仕事をさせていただいているのですが、時として、ちょっと「手のかかる子」とゆるりと付き合いたくなるのです(笑)。気がつけば冬もようやく終わり、鳥たちは巣作りで大忙し。桜も目が覚めたようにあちこちで咲き誇っています。待ち焦がれた春です!自然とローライフレックスに手が伸びます。そうだ銀塩、撮ろう(笑)。そして用意したのは極彩色が自慢の、ご存知「ベルビア50」であります!

( Photography & Text by TAK )

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

どしゃーっと降り注ぐような枝垂れ桜。まず実物が美しい。じっくり鑑賞したのち、ゆっくりと撮影。この色再現、どうでしょう。控えめに言って「嘘」ですよ、この色は(笑)。実際こんな風には見えませんから。でも断じて「不正解」ではない。単に「美しい」にとどまらない、「超正解」なのです。やっぱりベルビア50にしてよかった!

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

撮影ポーズに「昭和」を感じます。背面液晶も手ブレ補正なんて気の利いた技術もなかった時代。一枚一枚、大切に撮っていた時代です。そんな世代こそが、デジタルを謳歌しているのかもしれません。

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

何ともいい香りが雪柳から漂って来ます。撮影すらどうでもよくなってきますね(笑)。

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

「そろそろシベリアに帰ろっかな。」とツグミが言っておりました(筆者の妄想)。「だるまさんが転んだ」のようにちょっと歩いては立ち止まって背筋を伸ばす、可愛らしい鳥です。また来年会おうね!

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

次々と、弾けるように芽生える新緑。「spring」とはよく言ったものです。

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

この紫がかった色味こそが、ベルビア50のアイデンティティー。繰り返しますが、実際はこんな風には見えません。でもこんな嘘なら喜んで騙されましょう。春よりも、春らしい。

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

これがやりたくて、はるばる京都までやって来たのかな。ラッパ飲み。キレがあります。

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

円山公園枝垂れ桜。ずっと昔から「インスタ映え」スポット。

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

東西に延びる四条通りの東の果てにある八坂神社から。この季節はほぼ真西に太陽が沈みます。どうですか、この焼け方。太陽もすごいですけど、ドラマよりもドラマチックなベルビア50も素晴らしい。

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), FUJICHROME Velvia 50, Photo by TAK

写りすぎない方がいいシーンもあります。そういう表現もできるのが、フィルムの「高性能」なんです。

極彩色フィルム。二眼レフ。理屈抜きの楽しさ。

今回も前回に引き続き、135mmレンズ付きのテレローライで撮影しました。75mmレンズ搭載の3.5Eでも撮っていたのですが、仕上がりはほぼ全滅。シャッターの故障と判明し、修理に出しました。手がかかるどころではありませんね(笑)。そんなわけでテレローライで撮るしかなかったのですが、今回は多くのカットを軽量三脚を使ってゆっくりと撮りました。持ち運びは三脚ごと肩に載せるので、カメラ単体を首にかけるよりも楽だったかもしれません。堂々と撮るスタイルもポジティブに受け入れられたのか、「すごいカメラ!」などと話しかけられたり、グーサインをもらったりしました。今でこそ「ゆるキャラ」的カメラかもしれませんが、当時は第一線で活躍していた最先端のカメラ。精密を極めた各部機構は今果たして作れるかどうか。ゾナーの写りだって現代の水準で見ても立派に通用するのです。そして、その光をベルビア50で受け止める喜び。病みつきになりますよ。命という命が弾ける春。今年はベルビアに焼き付けてみませんか?

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), Ektachrome 160T, Photo by TAK

おまけコーナー。こちらコダックの「Ektachrome 160T」です!懐かしのタングステンフィルムですが、期限は「2004年4月」(笑)。どうなるかなと試してみましたが、見事な退色で薄紫のネガのようになっておりました。本来の色調はホワイトバランスの「電球」あたりで、夜景が自然に写るはずだったのですが。。。無理やりレタッチしましたが、もはやタングステンを使った意味すらありませんね。でもこれはこれで、味があると思いませんか?

Tele-Rolleiflex (Sonnar 1:4/135mm), Ektachrome 160T, Photo by TAK

2004年といえば610万画素のエプソンR-D1が発売された年。キヤノンEOS-Ds Mark IIの1670万画素が「高画素」だった頃です。14年の歳月の流れがこの退色ぶりに現れておりますが、一方で、ついこの間のことのようにも思えるのです。

( 2018.04.12 )

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こんなにワクワクするフィルムが、いまだ新品で手に入ることの意味をお考え下さい。

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今使わずに、いつ使うのでしょうか。

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1段分の補正効果?「高感度」のベルビアです。

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感度100のポジフィルム自体も今となっては貴重。プロビアとの使い分けも面白いでしょう。

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撮り歩きにも携行できる軽量1.2kgのアルミ三脚です。感心したのは、センターポールを180度反転させてコンパクト化する仕組み。脚を3本反転させるよりはるかに速い!

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テーパー式のネジ穴を備えた銀塩カメラや、一部のデジタルカメラ(M型ライカ、Nikon Df、SONY RX10シリーズなど)にも使えます。

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