PHOTO YODOBASHI
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TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD Model B061
旅は身軽に、美しく。
片手にちょうど乗ってしまうサイズ感でありながら、ズーム域はフルサイズ換算で27-450mm相当をカバーするというびっくりのスペック。身軽にたったこれ一本で大抵のものが撮れるというわけで、奥日光目指して一泊二日の旅に連れ出しました。電車で片道4時間ほどかけて東武日光駅に着いたのはすでにお昼すぎ。2日間有効なバスのフリーパスを購入し、まず向かったのは日光東照宮。小学校の修学旅行以来です(笑)。三猿ってこんな顔だったっけ?眠り猫ってこんなに小さかったんだっけ?と一人で悶々しつつパチリ、パチリ。朱色が鮮烈な五重塔を見上げると逆光の演出ではありませんか。盛大なゴーストが欲しいなとアングルを探るも、至って軽微。高倍率ズームとは思えぬ躾の良さにガクリ。連休前の平日とはいえ人気スポットは人、人、人。それにしても本レンズで人物を捉えると、実に柔らかく描いてくれます。ピント面はキリッと、でも硬すぎない。きっと女性にも喜ばれそうな写りだなとしみじみ・・・。中禅寺湖畔の宿に泊まり、二日目も晴れる予報でしたが、朝から小雨。風も強く、遊覧船は欠航と想定外だらけ。しかしなんと虹が現れるではないですか。消えないうちにと興奮しながらの撮影。ところで、虹と対峙すると不思議なもので全体を収めようとしちゃうのですよね。私だけでしょうか。でも今回の武器は450mm相当まで切り取れるのです。サクッとズームしたのが一枚目のカット。ピントしっかり色乗りだって。階調表現も申し分なしで、ホントによく写ります。高倍率ズームなのに、、、あっまた書いちゃいましたね。どうやら高倍率という言い訳はタムロンさんには存在しないようで。古くから高倍率ズームを意欲的に世に送り出してきた矜持すら感じさせる写りです。ズ旅行の写真が単なる記録だけではなく、記憶のままの印象的な写真として残せてしまう。スペックはもちろん、アウトプットまでビックリさせられるレンズ。私はスーパー旅レンズと呼びたいです。最後のカットの色づきは、前玉に付いた雨粒の影響。旅での偶然もお楽しみください。
( Photography & Text : KIMURAX )
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TAMRON特集:タムロンのズームレンズ
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旅にも最適。とにかく全てがちょうど良いのです。
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旅は身軽に、美しく。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD Model B061 -
開発者特別インタビュー
TAMRON特集の最終回は、開発者へのインタビューをさせていただきました。バラエティ豊かな焦点域のズームレンズが生まれてくる背景や、どのレンズにも感じる“タムロンらしい写り”の秘訣はどこにあるのか等々、直に伺ってきました。
( 2023.12.01 )