PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
TAMRON SP AF200-500mm F/5-6.3 Di LD [IF] Model A08
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
70-200mmがポートレートから風景撮影における近・中景等にジャストとすれば、200-500mmという焦点距離は、そこからさらに1歩踏み込んだ切り取り感の強いフレームや、遠景を大きく引き寄せたいという場面で威力を発揮します。テレ端のF値は少し暗いものの、積極的に高感度を選択していくことで超望遠の面白さをリーズナブルに楽しむことができるレンズとしての存在感は大きいです。開放での描写もシャープで実用的ですし、シャッター速度も稼げるので、手持ちでぐいぐい迫っていけます。APS-Cセンサー搭載のデジタル一眼にマウントすれば、310-760mm相当の大迫力ですから、三脚でじっくり狙うのもいいでしょう。
( Photography : A.Inden & K / Text : KIMURAX )
露出をアンダーにして被写体をシルエット化してみました。背景は望遠レンズ特有の大きなボケでかき消されるかと思いきや、対象物が読み取れる程よいボケ具合。こんなシチュエーションでの人物像へのイマジネーションが広がります。
500mmで大胆に切り取ってみると、重厚なコンクリートの塊がまるで生き物のように見えてきます。精細な描写による質感のリアリティがそう感じさせるのでしょうか。切り取り甲斐のある被写体は、あなたの身近なところにもゴロゴロしているかも知れませんよ。
APS-Cデジタル一眼で750mm(35mm判換算相当)の超望遠撮影に挑戦。変化に富んだ煌めく波の表情を、高速シャッターで写し止めた一瞬は、コントラストも効いていてイケてます。
テレ端の適正露出では面白みに欠けるので若干アンダーに。気持ちのいい呑気なお散歩から、険しい波打ち際へと光景は一転しました。
500mmという世界はなかなかのもの。一度は試してみたくありませんか?