PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD Model A057
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
( Photography & Text : Z II )
運動会は今年から色々な制限がなくなり、マスクを外し声を張り上げた応援や、いきいきした表情を見ることができるようになりました。超望遠ズームなら決められた応援場所からでも子どもの走る姿や、必死の形相を自由自在に引き寄せて撮ることが可能です。今しか見ることができない子どもの表情は一枚でも多く残しておきたいですよね。
子どもたちの賑やかな声援が帰ってきて、聞いているだけで嬉しくなります。描写性の高い超望遠ズームですから、ご覧のとおり声援まで聞こえてくるような臨場感のある写真を撮ることができました。
上級生になり運動会でちゃんと役割をこなしている姿は、なんとも感慨深い、親にとっては何よりのシーンだと思います。ちゃんと見ているよ、というメッセージが残せるのも超望遠ズームのよさではないでしょうか。
精一杯がんばる子どもたち。その姿を綺麗に残せたら一生の宝物になると思います。最高の瞬間を残せるのは素早いAFと手ぶれ補正、そして小回りのきくサイズ感。これらが全部揃っているのが本レンズです。
コンパクトで持ち運びが楽なので、旅に持っていく超望遠ズームとしても重宝します。せっかくなので少しだけ遠く離れた島へ旅をしてきました。訪れた時にちょうど島の相撲大会が開かれていて、お願いして撮影することができました。この大会は島で一番大きな神社の境内で丸一日かけて、子どもから大人まで相撲を取ります。相撲の勝負は一瞬。素早いAFのおかげか、一瞬の投げ技も見事に捉えることができました。大人の激しい相撲は見応え十分です。
取り組み前の小学生を広角端150mmで撮影。広角端からすでに望遠域ですからボケを活かした印象的な写真を撮ることができます。まわしの素材や肌、髪の毛の質感や立体感も申し分ない写りです。小さな背中にもそれぞれ表情があり、おもしろい一枚になりました。
島で800年以上昔から受け継がれた牛同士の闘牛「牛突き」。体重およそ1トンの巨体がぶつかり合う迫力は圧巻です。使いやすいズーム域により、その迫力を余すことなく捉えることができました。ぐっと寄った際も毛並みや眼を高精細に撮れることで、すぐそばで見ているかのような迫力を得られます。
焦点距離は250mm。船を画面いっぱいに撮ることも可能な距離ですが、街並みを絡めることで圧縮効果により船の巨大さが強調され、より迫力のある写真になりました。船に掛かるワイヤーや、瓦の屋根などズームの中間域でも隙のない見事な描写です。周りの景色を写し込むことで、ゆっくりとした時間の流れを感じさせる島ならではの風景になりました。
コンパクトで高画質、自由度の高い超望遠ズーム
超望遠ズームレンズといえば、大きくて重い。そして高価なイメージがあります。そんな超望遠ズームのイメージを一新してくれる嬉しい一本を、タムロンはZマウントでも出してくれました。今回ご紹介した「TAMRON 150-500mm F5-6.7 Di III VC VXD Model A057」は、コンパクトで軽量を実現しながら写りにも妥協のない超望遠ズームレンズです。さらに超高速なAF、手ぶれ補正の効きも十分ですから、動きものを手持ちで追いかける際にも強さを発揮します。扱いやすく、よく写るズームレンズの選択肢が増えることで、Zマウントユーザーにとっては嬉しい一本になるはずです。旅先での風景写真や、電車や飛行機などの乗り物、運動会や屋外のスポーツの場面で、きっと印象に残る一枚を撮れることでしょう。同様のズーム域を持つレンズの中でも本レンズの写りとサイズ感は特筆に値します。是非ともお勧めしたい一本です。
( 2023.12.15 )
本レンズなら三脚禁止の撮影場所でも喜び勇んで超望遠を使うことができます。グッと撮影の幅が広がりますね。
軽いといえ1.7kgの物体はコツンと当てるだけでもなかなかの衝撃です。しっかり保護しておきましょう。
82mmなら比較的お求めやすい価格でPLフィルターを揃えられます。