SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

35mmフルサイズのカメラで使用できる12-24mm超広角ズームは、APS-Cサイズセンサーのカメラで使ってもフルサイズ換算で18-36mm相当の画角をカバーしてくれる大変頼もしいレンズで す。純正には無い意欲的なレンズで、シグマの面目躍如たる1本。蛍石に匹敵する性能を持つとされるFLDガラスや特殊低分散ガラスを採用しており、超広角ズームでありながら、歪曲もしっかり補正されており、画面隅々までシャープな描写には感じ入ってしまいます。常用レンズとしてテレ端24mmを使用しながら、ここぞという シーンで12mmのスペシャルショットを繰り出すのもいいでしょう。確かに12mmといえばおいそれと使いこなすには難しい画角ではありますが、この強烈 な視覚は撮影に色々なイノベーションを与えてくれますから、ぜひとも思う存分はまってみてください。すべての作例が、ワイド端です。

( Photography : M.Ito / Text : KIMURAX )

梁や柱に貼られた千社札を狙って。シンメトリーに構えるとなんだか面白くないので、思いっきりアングルを変えてみることに。ざわつく人たちに負けないぐらいに天井裏の存在感がスケールアップしました。

川沿いに延々と続くライトアップを捉えるにちょうどいい12mmのパースペクティブ。2秒間の露光が描き出した川の泡立ちは、ゆらゆらと何かが川を上って行くかのようです。

少し絞ればこのシャープさ。ワイド端で切り取ることで、写真に力が宿る気がしますね。

APS-Cサイズ機にて。フルサイズ換算18mmのパースが得られます。いずれはフルサイズを、と考えている人も末長く愛用できそうですね。