PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
LUMIX S 70-300 mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.
Sシリーズ 70-300mm望遠ズーム
パナソニックの動向
「写真と映像の枠を超える」という、一歩も二歩も先を行っている感
「Creators with LUMIX」−先ごろオンラインで開催されたCP+2021においてパナソニックが掲げた新たなテーマです。パナソニックの言葉を借りれば「写真・映像表現を追究するクリエイターの方々へ新たな撮影体験を提供し、クリエイターに寄り添い、クリエイターと共に新たな表現を切り拓いていくことをミッションとします」とある通り、単なる高性能な撮影機材ではなく、次世代の映像文化を担うクリエイターのサポートという高い次元への飛躍が、これからのLUMIXに課せられた使命のようです。CP+2021でライブ配信されたプログラムを見ても「写真を、究めよう。」「動画を、はじめよう。」 「動画を、究めよう。」という3つの創造的、かつ実践的な「学び」のプログラムがありましたが、一番目の「写真を、究めよう。」の説明では「写真愛好家だけではなく、映像クリエイターも学べる」とあり、「写真から動画へ」という流れではそもそも無いのが興味深いところです。動画撮影に関しては、いち早くその重要性を商品という形で具現化してきたパナソニック。これからのカメラはどうあるべきか。作り手である企業は何をすべきか。思想の先進性で、これからも存在感を増していくのは間違いないでしょう。
LUMIX DC-S5
「Lマウント アライアンス」における初のスタンダード機となる「LUMIX DC-S5」。有効画素数24.2Mの35mmフルサイズ CMOSセンサーとLUMIX独自のヴィーナスエンジンの組み合わせにより、圧倒的な色再現性と繊細な階調表現を実現。デジタルシネマカメラVARICAMやLUMIX S1Hと同水準となる14+ストップとV-Log/V-Gamutによるハイレベルな色再現など、高度な映像制作をサポートします。高画質と小型化の両立は、ハイアマチュアやクリエイターのみならず、これから動画を始める人にとっても嬉しい存在に違いありません。だって、ビギナーだって性能には妥協したくないですが、かといって「あんまりゴツイのもなー」というのも、それはそれで偽らざるビギナー心理ですからね。
LUMIX S 70-300 mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.
おそらく近いうちにフォトヨドバシでもレビューをできると思うので、実際の使用感などはそれをお待ちいただきたいのですが、データだけ見ても、とても魅力的なレンズであることがわかります。この焦点域で、この明るさで、さらにマクロ撮影可と来れば、まず持っていて損はない・・・どころか、もっとも活躍してくれる望遠ズームになるでしょう。最短撮影距離はワイド端で0.54m、テレ端で0.74mと近接撮影も可能。テレ端300mmで倍率0.5倍のマクロ撮影ができますから、被写体にあまり近寄れない場面で威力を発揮してくれます。小型軽量なのも大きな魅力。
LUMIX BGH1
動画撮影に特化するということは、つまり余計なものは取り去るということ。だってどうせ自分の撮影スタイルに合わせてカスタマイズするんですから。パナソニックが出したその答えが「ボックススタイル」。斬新なボディに、LUMIX GHシリーズで培った高度な動画性能を凝縮しました。トレンドになりつつあるマルチカメラ撮影に対応すべく、プロユースの拡張性の高いインターフェースをボディにレイアウトすることで、幅広いプロの映像制作現場を全方位的にサポート。他社製のモニター、レコーダー、マイク、リグ、三脚、ジンバル、ドローン、オペレーション機器などとの連携で、ユーザーのニーズに合わせた自由度の高いカスタマイズ性を提供してくれます。コンパクトなワンマン撮影から、複数台のオペレーションが必要なチーム体制の撮影現場まで幅広く対応が可能。13ストップ V-Log L、Cinema4K 60p 10bit動画記録、すべての記録モードで記録時間無制限、シネライクD2/V2、ダブルSDカードスロットと（もちろん書ききれていません）、大事なところを押さえる・・どころか、これでもかというほどの超高性能ぶりです。
