PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

Xiaomi 15 Ultra

モバイルデバイス「Xiaomi 15 Ultra」の紹介です。シャオミにはUltra、T Pro、無印と3つのグレードがあり、フォトヨドバシではT Proを3回に渡りレポートしてきました。シャオミ第4弾はハイエンド機Ultraの初レビューです。外観は、ツートンのボディとレンズのように配置されたLEICA VARIO-SUMMILUX 1:1.63-2.6/14-100 ASPH.がカメラを思わせ「写真を撮ること」を強く意識させます。その写りは5000万画素のイメージセンサーを備える35mm判換算14、23、70mmと、2億画素の1/1.4インチセンサーを持つ100mmの4つのカメラで超広角から望遠までカバーし、高精細でクリアな描写を担保しています。また動画撮影をサポートする機能も充実し、全焦点距離で4K 60fps log動画撮影に対応、そして23、100mmカメラは4K 120fpsシネマティックスローモーション撮影をサポートしています。様々な機能がついているハイエンド機ですが、今回のレビューはライカレンズの描写に特化してお届けします。

( Photography & Text : A.Inden )

  • Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden
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ファーストショットを「LEICA モノクロHC」で撮影。上質なプリントを見ているような画に、フィルム時代の頃をふと思い出してしまいました。ディテールの再現性、ボケ味、階調どれをとっても秀逸で、レンズの味がとことん考え抜かれています。さすがライカですね。この写りを見ていると、スマートフォンの機能を全部取り払って、モノクロ専用カメラとして発売して欲しいと思ってしまいました。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

それでは4つのカメラの描写をご覧ください。まずは、Ultraのみに搭載されている35mm判換算100mm相当の望遠カメラ。立体感のある写りで雨粒のディテールを見事に再現。ここまで緻密な描写力があれば、望遠を積極的に使いたくなります。モノクロのカップと葉のカットもこのカメラで撮影しました。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

100mmカメラは設定を変えると2億画素で撮影できます。2億画素の原寸画像を用意しました。画像をクリックしてご覧ください。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

100mmの望遠カメラでデジタルズームを使い333mm相当で撮影。逆光でも人物のエッジは滲むことなくクリアな描写です。ベースのカメラが良ければ、デジタルズームも思い切って使えますね。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

次に35mm判換算23mm相当のメインカメラ。ISO 6400で撮影。大型の1インチセンサーを搭載し、低照度下の撮影に強みを発揮するとのこと。スポットライトが当たり輝度差がかなりある条件でしたが、ノイズはうまく処理され鮮明な描写です。スマートフォンで撮られた写真展が行われていました。作家さんの了承を得て撮影させていただきました。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

35mm判換算70mm相当の準望遠カメラ。室内、屋外を問わずシーンを切り取るのに使い勝手の良い画角でした。10cmまで寄ることができ、クローズアップ撮影にも重宝します。モノクロ4カットの花と皿のカットはこのカメラで撮影しました。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

最後に35mm判換算14mm相当の超広角カメラ。白のTシャツの皺、砂浜の足跡が、豊かなトーンで丁寧に描かれています。エッジを強調しない優しい描写に好感が持てました。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

ボケの処理が見事で、ピントピークをスッと浮き立たせています。センサーが1インチあるとはいえ、23mmでここまでのボケ量はないはずと頭ではわかっていても、その自然さに「いいボケを持つレンズだな」と感じ入ってしまいました。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden

「透かし」を選ぶと画像データを画面に追加することができます。下にExifを入れブロマイド風にしてみました。撮影はもちろんポートレイトモード。このモードで撮影すると繊細な描写を保ちながら、毛並みが整っていない部分は柔らかくソフトに処理されるようで、うまく美猫に仕上げてくれるではありませんか。我が家にきてもう15年とは思えない若々しい姿に惚れ直しました。

Xiaomi 15 Ultra, Photo by A.Inden


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ライカと作り上げた上品な描写

本機のファーストショットをモノクロで撮った時、あまりの上品な仕上がりにゾクッとしました。昔、暗室にこもってフィルムを丁寧にプリントしていた頃がふと蘇ったのです。デジタルカメラで撮影したものにそれと似た感覚を覚えたのは、LEICA M MONOCHROM以来のような気がします。ちょっと大袈裟かもしれませんが、シャオミはライカ監修の元、画作りをしているわけですから、同じ傾向であっても何ら不思議ではありません。そう感じさせる一番のポイントが豊かなトーンとコントラストの絶妙なバランス。ハイライトからシャドーまでなだらかに描きながら、コントラストでアクセントをつけ、メリハリがある画に仕上げています。もう一つはボケ方。ボケはライカの得意分野。焦点距離、開放値、被写体との距離が計算された自然なボケ方に「いいボケ味だな」と惚れ惚れしました。ライカ監修により画作りのポイントがしっかりと押さえられ、綺麗に撮れるだけではない、独自の世界を持った画に仕上がっているように感じます。写真を撮る上でのスマートフォンのメリットはコンパクトさとその薄さ。そして液晶の大きさと鮮明さ。手軽に写真を撮るにはこれ以上のデバイスは存在しないのでは。そこに作品を撮ってみたいと思わせる写りが加われば、最高のデジタルカメラとなるのは必然ですよね。手軽に最高の写真が手に入る幸せを、Xiaomi 15 Ultraで味わってみてください。

( 2025.07.23 )

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LEICA M型を思い起こさせるクラシックなツートンのデザインがいいですね。こちらは大容量の1TB。

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512GBも用意されています。

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ボディデザインがツートンでないタイプはこちら。

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ブラックもあります。

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