PHOTO YODOBASHI
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全行程550km。2泊3日でなんとか走りきろう。
世の中には、この550kmを24時間以内に走り切るみなさんがいます。聞けばあちこち痛くなるので、後半に差し掛かってくるとロキソニンを飲んだりするそうです。それで痛みはなくなるのかといえば、痛みが患部から「少し遠ざかる」そうです。なんだかよくわかんないけど凄いです(笑) そしてこの24時間でのトライを「キャノンボール※」と呼ぶそうです。我々にそんな体力も気力もありませんから、目安は1日に200km。2泊3日で走り切る作戦です。
引いたルートは全行程で550kmを若干切りますが、寄り道したり間違えたりするので、実走行距離自体は550kmを超えます。新幹線なら2時間40分ぐらいで着きます。貴重な平日を3日も使って、人任せで移動するより余計にお金もかかります。なんともまあ贅沢な話です。ルートを引き、準備して、スタート当日までわりと綿密に準備しながら、最後の最後まで本当に辿り着くのかと疑念が拭い去れません。ただ、ある意味考えても仕方がないんですよね。やってみなきゃわからない。もちろんその後の仕事に支障があるなんてことがあってはなりません。安全最優先で諸々組み立てていきます。
※本来のキャノンボールとは、単独走行かつサポートなしで行うものです。また、タイムを重んじるために闇雲にペダルを漕ぎ続けるようなものではなく、当然のことながら法令遵守での走行となります。
有志の皆さんが公開しているルートデータを元に、
下調べを行って予定ルートを引く。
車に乗り込み、カーナビに目的地をセットしてスタートする。車で走る分にはたったそれだけで殆ど問題はないと思います。あったとしても、予期せぬ工事で迂回を強いられたり、渋滞に巻き込まれるといった程度。しかし自転車の場合はそうも行きません。まず、道路は基本的に車を中心として組み立てられています。したがって自転車が地図通りに進めばよいという簡単なものではありません。突然自動車専用となったり、自転車を降りて陸橋の階段を登らされるなんてことはザラにあります。その場で行き止まりとなり迂回路を探さなければならなくなった場合のストレスも大きなものですが、なにせ人力なため、迂回で削られる体力と余計に必要となる時間が一番の問題です。ありがたいことにネット上には、実走したデータを公開している方がたくさん居ます。今回もそんな公開情報をいくつかマージして基本ルートを引き、いろいろな下調べを行って最終的にまとめました。昔と違い、出発前にいろいろと調べられたり出先でデータを参照できる端末があるわけで、とても便利になりました。しかし結局のところは「走ってみなければわからない」というのが実情です。なにせ距離があまりにも長く、調べるのも点と点でなく「面」で調べなければならないため、ネットで得られる情報だけでは手に負えないのです。そんなわけで我々が走ったルートも2023年10月中旬の実走検証済みデータとして掲載しておきます。GPXファイルをダウンロードすることで、お使いのサイクルコンピューターや地図アプリでお使いいただけます。
1日目
大阪市・梅田新道にある道路元標からスタート、愛知県岡崎市まで約200km2日目
愛知県岡崎市をスタート、静岡県沼津市まで約209km3日目
静岡県沼津市をスタート、箱根峠を超えて、東京・日本橋の道路元標まで約136km大阪ー東京全行程ルートGPXファイル
COURSE_237846485.gpx [4.2MB]
[ご注意事項]
大阪から東京へ向かうルートです。
逆向きに走行する場合、概ね問題ないと考えられますがルートの精査をお願いします。
( 2023.12.22 )