PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
こう撮った!
Vol.1 ダイヤモンド富士
「この写真どうやって撮ったんだろう」「撮り方が知りたい」と思われることはありませんか。
新しいコラム「こう撮った!」がスタートします。このコラムは撮りたい被写体を見つけ自分のイメージ通りの写真に仕上げていく様子を紹介いたします。撮影前に仕上がりを考えしっかり準備して向かいますが、そこは自然相手、想定外のことも起こるでしょう。上手くいかずボヤキ節が出てしまうこともあるかもしれませんが、寛容な心でご覧いただければ幸いです。あくまで個人の脳内なので写真撮影の常識とかけ離れているかもしれませんが、そこはどうかご容赦を。前置きはこのぐらいにしまして第一回は「ダイヤモンド富士」。新しいツールを準備して臨みました。
( Photography & Text : A.Inden )
撮影本番
準備は万端、あとは撮影に望むだけです。チャンスは1分ぐらいと短い時間ですが、ズーム比5倍のレンズでズームアップした冒頭の写真と、ズームアウトしたこちらの写真を撮りました。撮影で注意したことは、露出をオートにするとフレーミングによって露出が変わる可能性があることです。そのため撮影前に液晶で露出を確認しマニュアルで撮影しています。当初狙っていた写真は富士山のアップですが、海に太陽の道ができた引きの写真も捨て難いなと感じました。それぞれ色調が違うのは、アップの写真はRAWデータをダイヤモンドの白い輝きをイメージした色調に変えて現像したからです。撮影後に色調などのイメージを変えたい時はRAW+JPEGで撮影すると便利です。
う~む、宿題が残りました。
備えあれば憂いなし、ピタリと山頂に収まるダイヤモンド富士が撮れました。大成功!と言いたいところですが、ダイヤモンド?いやいやパール富士ではないですか(笑)。夕方霞がかかった状態で撮ったので仕方ないとは思いますが理想からはちょっと遠いです。イメージしていたダイヤモンド富士は、抜けるような青空の中、山頂にキラッと光るダイヤモンドのように派手な光の線を放っているところ。そのためには・・・夏の日中に撮れば上手くいくのではと考えています。今度また再トライしてイメージ通りに撮れたら、ご報告させていただきます。
撮影場所
神奈川県中郡大磯町大磯 照ヶ崎海岸
照ヶ崎海岸でのダイヤモンド富士は4月と9月に見ることができます。また「アオバト集団飛来地」としても知られており、5〜10月頃まで飛来し、ピークは7~8月、日の出から10時頃までが良く見れる時間帯です。
( 2022.04.21 )
ボディとレンズ2本合わせても990gという身軽なキット。2本あれば35mm判換算24〜375mmをカバーするので楽勝でしょう。
たったプラス50gするだけ、安心感がアップるのでぜひ。