PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
FUJIFILM XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS vol.1 vol.2
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
レンジファインダーカメラをイメージさせるそのスタイルと、単焦点レンズがラインナップの中心を占めるXシリーズ。スナップには持って来いのカメラですよね。しかし、本レンズの登場によりポートレートはもちろん、風景写真の分野にも活躍の場を広げてくれそうです。35mm判換算で84mmから305mm相当の画角というのは、実は風景撮影にとって最も使用頻度の高いレンジでもあるのです。なにも大きく広く撮ることだけが風景写真ではなくて、部分的な切り取りが風景のスケール感を逆に際立たせてくれたりします。そんなレンズマジックが写真の面白さの一つでもありますよね。もちろん、風景撮影以外にも死角無し。4.5段分の手ブレ補正と最短撮影距離1.1mというスペックを持つ本レンズは、多くのシチュエーションで活躍してくれることでしょう。シャープでキレの良い描写は、ありふれた光景の中に非日常の世界を浮かび上がらせてくれます。きっと多くの魅力的な瞬間を演出してくれるはずです。
( Photography & Text : T.Nakanishi )
冒頭に風景におススメ、と書きましたのでまずは風景写真から。地面スレスレにカメラを構えて脇役のタンポポ越しに桜を狙っています。ピントピーク部分の立体感には目を見張るものがあります。
そしてこちらは先ほどの脇役、タンポポのクローズアップ。マクロレンズのような使い方も可能です。バックのグリーンとの距離はそれほどでもないのですが、綺麗に分離して描写してくれました。
ハイライト部からシャドー部へのトーン再現も滑らかで好印象。カメラの性能もあるとは思うのですが、アンダー目の露出を与えたときの深いトーン表現は説得力がありますよね。
ワイングラスのフォルムやガラスの質感といった、モノの特徴をしっかり捉えてくれます。これも安定した描写性能があってのものでしょう。
コンパクトな望遠ズームレンズですが、手ブレ補正もしっかり搭載。写りもご覧の通り、素晴らしいですよね。
フジ自慢のハイエンド保護フィルター。レンズとの相性もバッチリです。