PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Canon EF35mm F2 IS USM
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
フイルム時代からラインナップを続けてきた、EF35mm F2レンズが22年ぶりにリニューアル。軽くて小さいながらも描写は良い、と好評だった前モデルから、デジタル時代に対応した最新の設計へと生まれ変わったというわけです。最近のキヤノンレンズでは当然となった、手ブレ補正機構「IS」とフルタイムマニュアルフォーカスを可能にする「USM」の搭載は前モデルのユーザーにとっても非常に嬉しい進化でしょう。また、今回のリニューアルでは、外観の質感向上に加え、レンズ構成も8群10枚へと変更され、全ての要素においてレンズの基本性能がブラッシュアップされました。F2という明るさは美しいボケを生み出し、手ブレ補正機構は撮影フィールドを大幅に広げてくれることでしょう。是非、フルサイズセンサーを搭載したカメラで使っていただきたいレンズです。
( Photography & Text : T.Nakanishi )
流石は手ブレ補正約4段分の効果。光量の少ない室内でも難なく手持ちで撮影出来てしまいます。また、開放の撮影であってもピントピークのシャープさは特筆すべきもの。まったく甘さは感じられません。
開放からシャープな描写のレンズですから、少し絞ればもう十分でしょう。歴史を感じさせるレンガの質感を、濃厚かつリアルに描いてくれました。
周辺光量は開放付近では多少落ちますが、これもf4程度まで絞り込めばほとんど解消します。しかしこのレンズ、その光量落ちも含めて、開放での描写を楽しんでいただきたいのです。
この立体感はズームレンズではなかなか得られないもの。毎日のパンを淡々と撮影するだけでも作品になっていくのではないか、と思わせてくれる素敵なレンズです。
( 2014.05.28 )
高速かつ静粛なリングUSMに強力なISも搭載した大口径単焦点。広がる撮影領域に加え、うっとりとするボケの美しさや繊細さを感じるピント面のシャープさなど、見るほどに持つ意味を感じますよね。APS-Cサイズカメラではフルサイズ換算56mm相当と標準レンズとしても扱えます。
上質なレンズには上質なフィルターを奢ってあげましょう。マルチコートかつデジタル対応の薄枠タイプです。