PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Canon EF17-40mm F4L USM
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
ワイド側17mmは、フルサイズセンサーでは超広角、APS-Cセンサーならフルサイズ換算で約27mm相当となる扱いやすい広角となります。最短撮影距離0.28mで軽量コンパクトという特性を活かし、被写体にグッと寄ることで広角マクロ的な使い方もできます。少し引いて構えれば、広角ならではのパースを活かしたダイナミックな画に仕上がります。描写はしっかりとシャープな像を結び、発色もニュートラルで見たままの色合いを再現します。今回のテスト撮影ではフルサイズ機を使用しましたが、画面周辺での流れもなく、色収差もズームレンズとしてはよく抑えられているといった印象です。控えめなF値がちょっと気になるという人もいるかもしれませんが、風景撮影などでは三脚の使用が多くなることや、昨今のデジタルカメラの高感度特性をもってすればまったく問題になりません。この軽さですから、カメラバックに一本入れておいても絶対に損は無いレンズですので、ぜひ。
( Photography : T.Nakanishi / Text : T.Nakanishi, KIMURAX )
麦の穂のひとつひとつまで解像しています。夕立が今にも降り出しそうな、ムッとした夏の空気感まで感じ取れそうなほど画にリアリティがあります。広角マクロ的に寄っているので、被写体の息吹もダイレクトに感じ取れます。
さすがはLレンズ。氷点下での撮影での信頼感は抜群です。厳しい冬は極力機材をシンプルにしたいものですが、テレ側40mmまであるのでフレーミングを追い込んでいく場合には重宝します。
規則正しく並ぶカラマツの林を真上に見上げて造形的に。こんなシーンでも、軽量かつコンパクトであることが活かされます。周辺の歪みもそれほど気になるものではありませんね。
広角好きの痒いところに手が届くLレンズですね。描写はご覧の通り。おひとつどうぞ。
被写体にぐぐっと寄りたい広角であればこそ、プロテクターはお忘れなく。