PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Tokina AT-X 12-28 PRO EX 12-28mm F4
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
APS-Cサイズセンサーのカメラを連れ出す時、是非その相棒に加えていただきたいレンズ。前モデルである「AT-X 124PRO DX2」のテレ端を延ばし、35mm判換算で約19.2mm-44.8mm相当の画角になったことでシーン対応力がアップしました。さらに、画質に関しても徹底的に見直され、昨今のカメラ側の高画素化にも十分対応出来るキレ味を得た印象です。ワンタッチフォーカスクラッチ機構によってAFとMFの切り替えもスムーズ。AFが迷ってしまった場合でも、即MFにて対応出来ます。収差などもほとんど目立たないので、パースペクティブを活かした画作りから標準域でのスナップまで、安心して使えるレンズに仕上がっています。
( Photography & Text : T.Nakanishi )
ズームをテレ側にすれば、いわゆる標準レンズに近い画角となります。程よいボケ具合といい、派手過ぎない色乗りといい、何気ない日常を切り取るにはもってこいのレンズです。
下から大胆に見上げるアングルでの撮影ですが、歪曲などはほとんど気になりません。また、建物のシャドー部までも質感豊かに描きつつ、青空と白い雲も見事に表現してくれるあたり、本レンズの表現力の高さが伺えます。
朝日を浴びて朝露が煌めいている光景に出会い、逆光などもおかまい無しにレンズを向けました。多少のゴースト・フレアは見られますが、これくらいはむしろ歓迎。朝の静謐な空気感をしっかりと表現してくれました。
土砂降りの雨の中、虹を待っていました。こんな時はレンズ交換など出来ませんから、ズーム域に余裕があると、本当に助かります。まずはシャッターを切ることが大切なわけですから、そのチャンスを逃さない為にも使い勝手のいいレンズは必要ですね。
( 2014.04.11 )
AT-X 124PRO DX IIのテレ端を4mm延長することで扱いやすさも大きくアップ。APS-C用で広角〜標準域をカバーするレンズはこれ1本でも十分なほどですね。
大きく丸い前玉はフィルターでしっかり保護しましょう。