PHOTO YODOBASHI

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SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

SONY SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

ソニーαレンズで初めてズーム全域開放F2を実現した大口径標準ズームレンズ「FE 28-70mm F2 GM」が登場しました。超高度非球面XAレンズ3枚、非球面レンズ3枚、スーパーEDガラス3枚、EDガラス1枚を含む14群20枚による贅沢なレンズ構成で諸収差を徹底的に抑えながらも、全長139.8mm、重量約918gと小型軽量設計なのが魅力の本レンズ。カバーしている焦点距離は一般的な標準ズームより狭いものの、大口径F2通しで1kgを下回る携帯性の実現にはあっぱれです。大口径標準ズームといえばF2.8通し。この使い勝手でもう一息明るければと願ったことのある方もきっと多いはず。そんな「あったらいいな」が具現化されたようなレンズですから、ともかく実際の写りやその使い勝手が気になるところでしょう。ワクワクしながらレンズを手にして街にフィールドにと早速持ち出してきました。

( Photography & Text : ZII )

SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

マウントさせているのはズームレンズ。単焦点レンズではありません。でも写りはもはや単焦点、、、。初っ端から凄まじい写りの連発で、ゾクゾクがとまりません。キリッと浮き立ったピント部と上々のボケ味。色再現性も豊かですし、それぞれの質感の描きわけも見事です。

SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

ほぼ順光。画がベタっとしてもおかしくはない光線条件ではありますが、提灯の丸さまでしっかりと再現されています。わずかな光の量の違いをすべからく拾い上げ、画面内のすべてのものが立体的に描かれます。光を読む必要がないと申しますか、どう撮っても格好良く撮れてしまうレンズです。


SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

日常シーンもご覧の通り。特別なことは何もしていなくて、雑多な背景と室内灯のみ。難しいことを考えなくても、身近な愛しい人を雰囲気たっぷりに描いてくれます。

SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

ガラス越しですが、ピントがどこにあるのかがすぐにわかります。前後のボケもたっぷりとした量感があって、しみじみと良いレンズだなあと。

SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

ゴーストやフレアが出てもおかしくはないシーンですが、しっかり抑制されています。コントラストの低下も見られません。開放で撮影していますが、甘さは感じられず、少し絞って撮ったかのような安定感があります。シャドー部の粘りも上々です。


SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

自然な前ボケも相まってピント部が一層際立ち、臨場感たっぷりに描かれています。岩の描写も実に艶めかしい。

SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

瑞々しさとはこのことかと言わんばかりの見事な写りです。フレッシュな大根の質感、抜けた空の清涼感。その場の清々しい空気まで感じるような描写です。

SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II

太陽を大きく画面に入れてみましたが、船が白茶ける事もなく、空の表情までしっかりキャプチャされています。そのうえ、「時」を写し込んだかのようなエモーショナルさがあります。

SONY α1 II, SEL2870GM FE 28-70mm F2 GM, Photo by Z II


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ソニー渾身の標準ズーム

いかがでしたか。結論から先に申し上げると、「もうこのレンズ1本あればいい。」そんな気持ちにさせてくれるレンズでした。身近な愛しい人にレンズを向ければF2の浅い被写界深度で雰囲気たっぷりに描いてくれますし、街に繰り出してシャッターボタンを押せば、なんとなくサマになる画が撮れる。目の前の広大な景色を隅々まで緻密にキャプチャしたかと思えば、臨場感まで伝えてくる。今更かもしれませんが、レンズの力を改めて目の当たりにし、正直なところ相当なインパクトを感じました。単焦点レンズのような写りと、ズームレンズの利便性を同時に享受できるこの世界を一度でも味わってしまうと、もう元には戻れないでしょう。Eマウントの世界にグイグイ引き込む力を持ったレンズ、引き止めてやまないレンズだと思います。こう言ったレンズの登場は嬉しい以外にありません。これからもっともっと楽しくなりそうですね。

( 2024.12.27 )

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写りは折紙付き。長く愛用できるレンズです。

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出番が多くなるレンズですからしっかり保護しておきましょう。

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今回の撮影で使用した現時点でのフラッグシップボディ。最高のレンズには最高のボディが似合います。

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