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Sigma FP2 Launch Event Report
2026年10月23日、シグマ本社(神奈川県川崎市)にてミラーレスカメラ「Sigma FP2」とLマウントレンズ「Sigma 50mm F1.4 CL DG | Contemporary」の発表会がありましたので、その様子をお届けいたします。
( Photography : Naz / Text : KIMURAX )

初代fp(2019年発売)のコンセプトであるポケッタブル、スケーラブル、シームレスを継承し、正常進化させるべく「スモール」「パワフル」「アダプタブル」という新たなコンセプトを掲げたFP2。プレゼンテーターの山木社長から「この会場でもfpを使っている方がおられますが、予めお詫びを申し上げます。皆様の予想に反して大変使いやすくなっております」との言葉に会場がどっと沸きました。
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まず目に見えて進化したポイントとして挙げたいのが背面モニターです。初代fpは固定式でしたが、FP2は上方90度、下方45度に可動の3.15型チルト式液晶(約210万ドット)になりました。チルト化はfpユーザーからの要望が特に多かったそうです。

チルト液晶化したにも関わらず、なんとサイズはほぼ変わらずというのには驚きです。

35mmフルサイズセンサーは、有効画素数2450万画素の部分積層型CMOSセンサーに。部分積層型としたことで高速な読み出しが可能になりました。その一方で、画素数の積み増しがなかったことに関し、山木社長いわく「高画素機はトレードオフで犠牲になる部分が出る。今のところスペックを追った高画素モデルを出すつもりはないが、ユーザー体験として良いものができるのであれば考えたい。」とのこと。

ローリングシャッター歪みを抑えた高速の読み出しにより、最高約20コマ/秒の高速連写や高フレームレートでの動画撮影も可能になり性能向上が図られています。

70GBの内蔵メモリーを新たに搭載。また、バッテリーには大容量の「BP-91」を採用したことで、静止画で約370枚(fp:280枚)、動画で約130分(fp:70分)の撮影が可能になりました。

AF方式が変わり、測距点数は飛躍的にアップ。AF速度も引き上げられ、被写体検出もより高度化されています。
動画機能においては、6Kオープンゲート収録をはじめ、ProRes RAW HQ、ProRes RAW(12bit)、L-Log記録に対応しました。この他にも、タイムラプス動画生成、アナモルフィックレンズのデスクイーズ機能、Lマウントレンズ使用時のブリージング自動補正など、多岐に渡り充実が図られています。
随分と機能・性能面においてアップデートしながらも、フルサイズミラーレスにおいて世界最小・最軽量はしっかりキープ。チルト液晶化してもfpと変わらぬサイズ感に感心するばかりです。また、ホールドする部分には滑り止めのラバーが施され、持ちやすさは上々。ボタン類の配置にも大きな変更は無く、操作面において安心感があり、fpユーザーの買い替え障壁はほとんど無いと言えるでしょう。
fpの発売当初、「誰に向けて作ったカメラですか」と問われた山木社長が、答えに窮したエピソードから始まったお話をご紹介しておきます。そもそも、動画向けなのかスチル向けなのか、エントリーなのかハイエンドなのかといったカテゴリーはあえて決めずに、fpを世に送り出したとのこと。それから年を重ね「誰に向けた?」への答えを模索する中で、自分たち(メーカー)の想定を超えて、様々なアクセサリーやレンズを自由に組み合わせて使いこなすユーザーが大勢いることを知ったそうです。(メーカーが)目的を決めたものをそのまま使うのではなく、“ブリコラージュ”するように各自の発想で自由に使いこなすクリエイティブな人向きのカメラなのではないか、と語られていたのが印象的でした。
Sigma FP2 主要スペック
- マウント:Lマウント
- 撮像素子:フルサイズ部分積層型CMOS(約2450万画素)
- AF方式:位相差検出+コントラスト方式
- 被写体検出:人物(瞳・顔)/犬・猫・鳥
- 測距点数:位相差:1215点 コントラスト:345点
- 連写:最高約20コマ/秒
- 動画:最高6K/59.94p
- 動画RAW:Apple ProRes RAW系
- モニター:3.15型チルト式(約210万ドット)
- 内蔵メモリー:約70GB
- 質量:約460g(電池・メモリーカード含む)
- 外形寸法:約112.8×69.9×41.8mm

2027年 早春に発売予定「Sigma 50mm F1.4 CL DG | Contemporary」
FP2の発表と同日に、新しいレンズ「Sigma 50mm F1.4 CL DG | Contemporary」の開発発表が行われました。シグマのレンズと言えばArtレンズに代表されるカリカリの写りを連想しがちですが、本レンズは、収差をあえて残した柔らかい描写を特徴としているそうです。コンパクトな「Iシリーズ」に続き、新たな「CLライン」としての登場です。

レンズ構成(6群9枚)は伝統的なダブルガウスタイプをベースにしており、シグマが得意としているFLDガラスや非球面レンズを組み込んだ変形ダブルガウスを採用。クラシックなレンズ構成とすることで収差を残しており、収差を徹底的に消したArtシリーズとはまったく異なる描写傾向とのこと。その一方で、嫌なゴーストやフレアは除去しつつ、完全にノスタルジーなレンズではなく、現在のユーザーのニーズにきちんと応えるものとしているとのこと。

インナーフォーカスではなく全群繰り出し式とし、新しいアクチュエータRDD(Rotary Direct Drive)を採用。このアクチュエータはHLA(High-response Linear Actuator)で採用しているマグネットとコイルを、鏡胴の形に合わせて円周方向に配置したもので、スリムで高トルクなAFメカニズムを実現するとのこと。

展開するマウントは、LマウントとEマウント。ブラックに加え、Lマウント版にはシルバーカラーも用意される予定です。
( 2026.10.26 )







