PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
そろそろキットのズームレンズもこなれてきた頃、もっといい写真をという気持ちが湧いてきたら、明るい単焦点レンズを選ぶのがおすすめ。その中でも標準レンズと呼ばれる50mmレンズが筆頭に挙げられます。本レンズは35mm判換算で50mmとなる、明るい大口径レンズ。しかもあのライカブランドということで、思わず身構えてしまいそうですが、目が飛び出るような価格ではないのでご安心を。もちろん写りは、さすがと言わんばかりの緻密な描写で魅せてくれます。開放すれば柔らかいボケ味から、キリリと立ち上がるピント面。絞り込めば、たちまちカリカリのシャープな像に。ビシッと立ったエッジラインを見るのは痛快そのもの。1枚も、2枚もむけた様なヌケのよい撮像にゾクゾクすることでしょう。そうなるとズームが無くたって、前後に動く足取りも軽くなってしまうというものです。有無を言わさない緻密な描写という武器を手に、さらなる一歩を踏み出してみてください。
( Photography : Z II / Text : KIMURAX )
光をたっぷりと通す大口径レンズですから、ピーカンだと絞り込まないとシャッターが切れないことも(笑)。それでも開放気味で撮りたいときにはNDフィルターも用意しておくといいですね。それはさておき、ここまで絞るとビンビンにシャープな画になります。ミラーガラスのギラギラ感が、そっくりそのままに再現するシャープさに呆れるばかり。空の階調表現も言うこと無しです。
服の繊維までもが見えるのではないかという解像感。オレンジの鞄の立体感には目を見張るものがあります。画面の中央とてかなり小さいに存在にもかかわらず、この仕上がりを見てドキッとさせられました。発色は、なるほどライカと感じさせる落ち着いた色合い。厳かな雰囲気にしっくりときます。
目が痛くなるような細かさ。実によく切れますね。
APS-Cなどから比べると、マイクロフォーサーズはボケが少ないマウントですが、いかがでしょう?このボケ量。必要にして十分ななめらかなボケ味から、すっと浮かび上がってくる白球。お風呂に入っても落ちそうに無いくらいに土が入り込んだ爪、力の入る指をリアルなまでに再現しています。
標準レンズとして贅沢な1本です。でも最も活躍できる場面が多い標準レンズだからこそ、贅沢な選択を。
保護フィルターとNDフィルターがセットになりました。純正品です。