PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Panasonic LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
同社の14mm/F2.5レンズに次いで全長が短いパンケーキレンズ。その薄さはたったの25.5mmで、キットレンズとしても供されています。名称には「II」の文字が付されていますが、先代の光学系には手を入れず、外装の見直しにより軽量化が図られているとのこと。確かにこれだけ軽量コンパクトな作りながら、キレのある描写を見せてくれるあたり、写りの完成度は元々高かったことが窺い知れます。そしてなんといっても開放絞り値はF1.7。開放からフォーカスエリアで十分な解像感をもたらしてくれるので、ボケ味を活かした表現もしっかりと楽しめるという、使い出に富んだ嬉しい1本です。便利でよくできたズームレンズもありますが、細部まできちんと描き込み、かつヌケのよい画を紡ぎ出す短焦点レンズの利点を考えれば、自らの足で前後するのも苦になることは無いでしょう。なにせこの身軽さですから。常用レンズとして付けっぱなしになること必至と思われます。
( Photography : Z II / Text : KIMURAX )
レンズの長さ、いや厚さ?は約2.5cmしかないのに、絞り開放から大変気持ちのよいシャープな像を結ぶレンズです。こちらのカットは1段絞り込んでいますが、よくここまで描くものです。艶消しと艶有りの塗りの違いも一目瞭然。コントラストも極端にならずに、いい塩梅に黒が引き締まっています。
F5.6まで絞った画ですが、この辺りがシャープさのピークのようです。周辺部まできっちり解像。ヌケのよくない空ですが、遠方まで解像感が保たれています。
最短撮影距離は20cmと寄れるので、テーブルの料理をコンパクトデジカメのようにサクッと収めることができます。ボケの量も大げさにならないので自然な印象。引きのきかない室内でのテーブルフォトは、明るいレンズなら朝メシ前ですね。
付けっぱなしにしておきたい薄さ。コンパクトなレンズながらも、開放F1.7ともなるとボケを活かした写真もちゃんと撮れます。
純正品のプロテクトフィルターもご用意しています。