PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Panasonic LUMIX G 14mm F2.5 II ASPH.
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
ボディに着けっぱなし、持ち歩きも楽チンな薄型・パンケーキレンズとして2010年に発売されたLUMIX G 14mm / F2.5 ASPH.から外観をリニューアル。パナソニックのマイクロフォーサーズ一眼、LUMIX GMシリーズと相性ピッタリのルックスになりました。35mm判フルサイズ換算で28mm相当の画角となる本レンズとGMシリーズのボディを組み合わせれば、ハイエンドコンパクトカメラと変わらないサイズながら一眼画質を堪能できるのです。携帯性を保ちながら描写力にも拘りたいという方には打って付け。もちろん、他のボディとだって相性はバッチリです。サイズばかりでなく画質の面でも評価の高かった先代の描写力を引き継いでおり、今回の撮影でもその実力の高さを実感できました。結構艶のある描写で魅せてくれます。
( Photography : Z II / Text : 4beats )
28mm相当の画角ですので、広角レンズとしてしっかりと周囲を取り込みながらも主要被写体をさりげなく浮き立たせるような撮り方が可能です。そしてほんのり感じられる周辺光量落ちをうまく活かすことで、画にドラマチックな要素が加味されます。
少し絞ってみればこの通り、解像感たっぷりの描きっぷりです。周辺光量落ちも和らげられるので、絞りによって描写の使い分けができます。
近接撮影もなんなくこなせます。ちなみに最短撮影距離は0.18m。これだけの距離で開放で撮れば、なにかしら目をつぶりたくなる要素がありそうなものですが、見当たりませんよね。背景のボケもイヤなところもなく、カップやスプーンなどの質感描写もバッチリ。本当にパンケーキレンズ?と疑いたくなります。
座面や背もたれ、パイプなどの立体感も見事なもの。そして先ほどから、どのカットも色乗りがいい塩梅ですよね。持ち歩けるレンズでこの艶っぽさが得られるなんて、ちょっと嬉しくなってしまいました。
本当に最近のデジタルカメラはよく写ります。シャドウ部の粘り具合も文句無し。もちろんそのセンサーに対応できるレンズがあってこそですけれど。
GMシリーズにマッチするデザインになったと冒頭で申し上げましたが、ご覧の通りGX7でも何ら違和感はありません。ここ数年のパナソニック製のボディであればどの機種でもマッチするはずです。今回撮影に使用したのはGX7でも十分にコンパクトサイズですが、GMシリーズであればより一層コンパクトカメラかと見紛う外見となり、スナップ撮影などでも被写体に威圧感を与えることなくシャッターが切れそうです。なんと5群6枚のレンズのうち3枚が非球面レンズという贅沢な構成で、写りもご覧頂いた通りしっかりと一眼カメラの性能に寄り添っております。この侮れないパンケーキレンズ、手元に一本あれば日々のちょっとした撮影がグッと楽しくなりそうです。
( 2015.11.24 )
ボディカラーやデザインによって2色から選べます。引き締まった印象のブラック、カッコイイですね。
GMシリーズなどはモダンなルックスのシルバーがお似合いでしょう。もちろんお好みでどちらでも。
せっかくのパンケーキレンズですからフィルターも薄枠のもので。