PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Panasonic LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
フルサイズ換算で28-90mmに相当する画角となる標準ズームレンズ。広角から中望遠をこれ1本でカバーしながら全長はたったの6cmと、ずいぶんとコンパクトにまとめられています。そのうえ光学式手ブレ補正機構まで搭載しており、使い勝手は上々。街角でのスナップから風景撮影、ちょっとしたポートレートにとマルチに活躍してくれます。肝心な写りですが、全域に渡って安定した描写力を発揮してくれるという印象です。ワイド端の開放で周辺減光がみられますが、画によっては味付けとして活用して欲しいところ。もし不要であれば1段ほど絞ればほぼ解消します。最短撮影距離は全域で30cmと変わらず、被写体に寄ることで背景をぼかすことも可能で、適度な柔らかさのあるボケ味です。価格的にもリーズナブルなレンズですので、とことん使い倒してみてはいかがでしょうか。
( Photography : Z II / Text : KIMURAX )
中間域での撮影。1段程絞ると周辺画質が安定してくるという印象。細い線の描写もしっかりと丁寧。石タイルの質感はもとより、光の当たっている葉先まで捉えています。苔でうっすらと緑色に染まる、隆々とした幹のゴツゴツ感までもが伝わってくるようです。パナソニックはカメラボディで収差を補正する前提でレンズをこしらえているので、RAWデータによる本カットはかなり歪曲しています。周辺の解像力などレンズ自体の描写をご覧頂くためにRAWデータを使用していること、含みおきください。
本レンズの最短撮影距離は全域で30cm。発色や光沢感の表現は実にナチュラル。紙ナフキンのエンボスまで精細に捉えています。ボケは所々で二線が出ていますが、距離や光の具合などによって出方も変わって来ますので、気になるようでしたら少し動いてみるのも手です。
テレ端、開放でのカットです。フォーカスエリアで捉えた椅子のメッシュをはじめ、テーブルのマットな質感までもきちんと再現しています。手前のものは手前に、奥のものは奥に、きちんと奥行きも出ていますね。これ大事なことです。
標準域を大きくカバーする高倍率ズームレンズ。コンパクトながらも光学手ブレ補正を内蔵し、あらゆるシーンで活躍します。
こちらは、薄枠タイプの保護フィルター。しっかり保護しましょう。