PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
SIGMA 19mm F2.8 DN | Art
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
単焦点の常用レンズといえば35mmか50mm。本レンズはフルサイズ換算で38mm相当の画角となるので、35mmに近い感覚で撮影することができ、寄るにも引くにも使い勝手のよいレンズです。伸びやかに写しこみながらもたった3mm相当の画角差により、主要被写体をやや大きめに捉えられるところがいいですね。純正レンズで焦点距離が似ているレンズと比べるとサイズ的にはやや大きいものの、気ままにスナップするには十分にコンパクト。むしろこれくらいのサイズの方が左手を添えやすかったりします。前モデル「19mm F2.8 EX DN」(2012年発売)の光学系はそのままにデザインなどを刷新。元々評判のよかったレンズなだけあって写りはしっかり。気持ちのいいキリッとしたシャープな像を結ぶレンズで、オールマイティーに何でも撮れるという印象です。旅行などでレンズは一本しか持っていけないような時には、これで事足りてしまうほど重宝します。
( Photography : K & T.Nakanishi / Text : KIMURAX )
タイミングよく画面右上に、蜂のエキストラが登場してくれました。空と葉のコントラストが気持ちいいですよね。その鮮やかさとは対照的な、屋根の木板と鋼板のマットな質感もきちんと再現されています。カメラボディ側による収差の補正は行われないので葉の周りにわずかにフリンジが出ていますが、それも拡大しないとわからないような軽微なレベル。レンズのポテンシャルの高さを感じます。
最短撮影距離は20cm。絞りを開放してクローズアップすれば、ご覧のとおりのボケ味を添えることができます。たっぷりと水気を含んだ土の匂いまでもが香ってきそうな、リアリティあふれる描写です。
ISO400まで引き上げてから、見たままの印象に近づけるためにローキーに振りました。どことなく柔らかさを感じさせる絞り開放の描写で、静まり返った店内の雰囲気がよく出ています。
絞り込むと隅々までキリッとシャープに。手前から遠景まで、気持ちよくクリアに解像。こんな写りを見せられてしまうと、純正だとかサードパーティだとかはどーでもよくなってしまいませんか?いい画が撮れる道具なら、積極的に活用したいものです。
35mm換算38mmレンズとは、広角域と標準域どちらとしてでも使えるレンズです。フィルム時代のコンパクトカメラにはよくこういう焦点距離がありましたよね。
ズームレンズと一緒に持ち歩きたいリーズナブルでコンパクトな単焦点レンズです。