PHOTO YODOBASHI
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Panasonic LUMIX DC-G9 PRO II / SHOOTING REPORT
遅ればせながら(という言い方がもはや通用するかどうか自信がありませんが)LUMIX G9 PRO IIのシューティングレポートをお届けします。おなじみLUMIX Gシリーズは、コンパクトなマイクロフォーサーズシステムに表現力と高速性能を凝縮したミラーレス一眼。日常のスナップから旅行、作品づくりまで、軽快な操作性と信頼性を持ち味とするカメラですが、中でもこのG9 PRO IIは卓越したAF性能と連写性能を活かし、2,520万画素の緻密さと階調の豊かさを高次元に両立させた高性能機です。
( Photography & Text : NB )

新開発の有効画素数2,521万画素 Live MOSセンサーを搭載している本機ですが、まず感じられたのはダイナミックレンジの広さ。パナソニック公式サイトの紹介でも、ダイナミックレンジの広さについてはスペースを割いて解説されています。これは露出をかなり切り詰め、背景は完全にブラックアウトさせるつもりで撮ったのですが、よく見ればシャドウに埋もれるギリギリのところで踏みとどまり、しっかりとした発色を伴いながら却って存在感を主張しています。

色再現も正確かつ鮮やか。瑞々しさと柔らかさの質感表現がお見事です。シャドウの感じも妖しげでいいですね。

こちらもかなり切り詰めた露出ですが、ここでは光が当たっていない部分の花に注目です。このシャドウの中にありながらも、これらの花の白さをうまく拾っているのを見て思わず唸りました。むしろ主役は周りの花たち、と言ってもいいでしょう。

一転して硬質な被写体です。やはりここでもダイナミックレンジの広さが効いています。それでも硬くなり過ぎず、写りにどこか柔らかさを感じるのは使用したレンズのせいでしょうか。いずれにせよ、レンズの味わいを余すところなく確実に受け止めてアウトプットする、優秀なセンサーであることに間違いありません。

シャドウ部のディテールをそれなりに残しつつ、この雲、そしてその中に見え隠れするハイエスト・・・並大抵のセンサーではどこかで破綻してもおかしくないのですが、この通りです。それにしても、窓を開けると眼前にこの寺院が見えるマンションって、すごくいいですね。

先代の5軸6.5段から同8.0段へと進化したボディ内手ブレ補正の効きは絶大です。これは1/5秒ですが、パッと構えて、普通にシャッターボタンを押しただけ。姿勢を正す、呼吸を整える等、シャッターを切るのに心頭滅却する必要はありません。

暗い中に単色の照明が並んでいるだけなのに、どこか「鮮やかさ」を感じるのは、やはりダイナミックレンジの広さゆえでしょう。画の表面がツルツルしている、そんな感じがします。拙い表現ですみません。

本機は、撮影前に好みの⾊味や画質(コントラスト・彩度など)に調整ができる豊富なフォトスタイルを搭載していますが、特にモノクロ系は充実しています。独特のコントラストを持つ「LEICAモノクローム」の新搭載もその一つですが、硬調から軟調まで、幅広いモノクロ階調表現が得られます。


全方向に抜かりなし!の超優秀機
写り以外の部分を補足すると、機能満載なのに軽量小型のボディは、ファインダーや各スイッチ・ダイヤルの配置など、撮影に集中するための配慮が行き届いていると感じました。特にジョイスティックの使い心地は秀逸。カメラを構えてから以降の操作の肝となる部分ですが、一切フラストレーションを感じず、快適に撮影できたことを付け加えておきます。今回はスナップ主体となったので、AF、特に動体撮影におけるその高性能ぶりをお見せすることは叶いませんでしたが、それでもAFの優秀さは十分に感じることができました。その他にもセンサーシフトを利用した1億画素相当の撮影や、リアルタイムLUTなど、ご紹介すべき機能・性能がいくつもあるのですが、それはまた次の機会に譲ります。
( 2026.09.07 )
自信を持ってお勧めできるマイクロフォーサーズフォーマットのカメラです。
こちらは今回使用したレンズ「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S」とのキット。実に性能の良い、使いやすいレンズです。
