PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Panasonic LUMIX DC-G100D / SHOOTING REPORT
パナソニックのマイクロフォーサーズセンサー搭載のミラーレスカメラ「LUMIX G100D」のご紹介です。本機は同社のミラーレスデジタルの中でも一番小さな部類に入る手のひらサイズ。見た目は小さくても中身は侮れません、ローパスフィルターレスの2030万画素Live MOSセンサーにより高画質、高精細な描写を実現し、上位モデルと同様のヴィーナスエンジンを搭載していますから読み込み速度や高感度撮影にも強いとのこと。AFは処理速度の向上によりフォーカシングの高速化と追従性能の向上を実現し静止画はもちろん動画やVlog撮影を強力にアシストします。重量は約412g、サイズは約115.6mm×82.5mm×54.2mmと超軽量コンパクトでポーチにも入る大きさですから、いつも持ち歩く鞄に入れても嵩張ることはないでしょう。今回は「LUMIX G100D」と共に電車で少しだけ遠出をしてきました。この小さなカメラがどれほどの写りなのか、早速ご覧ください。
( Photography & Text : Z II )
日頃から利用している電車の行き先には「熱海行き」と表示されていて、いつかはその終点まで乗ってみたいと気になっていました。今回担当することになった「LUMIX G100D」は軽量コンパクトで小旅行にピッタリですから、せっかくならと終着駅を目指しました。電車で揺られること約2時間半で温泉街熱海に到着です。駅前は昭和の雰囲気が残っていて「観光地の王道」を感じさせる様子に気分が上がります。駅舎と屋外では明暗差があり露出が難しいシーンでしたが、カメラ任せでハイライトからシャドーまでイメージどおりに再現してくれました。
本機はとても軽いのでバリアングル液晶を見ながらヒョイと片手で高い位置から撮影できます。古い街並みと新しいお店が混在していて散歩をするだけでも楽しめる街です。
スナップ撮影は素早さが大事。本機は本当に小さいので鞄に入れていてもサッと取り出せて起動も速く、撮りたくなった気持ちを逃しません。熱海は坂が多く歩くのは大変ですが坂を題材に撮るのも面白そうですね。
色の再現を見てみましょう。色飽和することなく濃淡を表現できています。ボケが控えめなマイクロフォーサーズセンサーですが、しっかり寄ればボケを活かした撮影も可能です。ブーゲンビリアは南国らしさを象徴する花として夏になると熱海のいたるところで咲いています。
天候は下り坂。フラットな光でしたが空と海どちらも階調豊かに見た時の印象のままに描けています。陰影をここまで繊細に表現するあたり、ダイナミックレンジの広さを感じさせます。
今回使用した標準ズームキットレンズなら、レンズ内手ぶれ補正により手持ちでのスローシャッター撮影をしっかりとサポートしてくれます。シャッタースピードを1/10秒に設定し、じっと佇むアオサギに対して水流をぶらすことで、アオサギが際立つように撮ってみました。手持ちで1/10秒あたりのシャッタースピードが選択できると、撮影の幅がグッと広がります。
ふと見上げればレトロな佇まいの柵が。経年劣化した淡い難しい色合いですが、色そして質感に至るまで見事に再現してくれました。特にこういった色再現性については最新のヴィーナスエンジンが効いているのではないでしょうか。
雰囲気のよい喫茶店でちょっと一休み。バリアングル液晶を使用し店の雰囲気とスイーツ両方を収めてみました。今回使用したキットレンズの「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」は沈胴式を採用したコンパクトな標準ズーム。0.2mまで寄ることもできるので風景からテーブルフォトまで散歩カメラにぴったりです。
高感度の粒状性を確認してみましょう。ISO 6400で撮影しましたが、ノイズの処理が本当に上手くできていてパッとみただけでは高感度撮影とはわからない印象です。さすがに拡大してみると若干のざらつきは感じますが、このサイズのカメラですから上出来です。
サイズと価格はコンパクトに、高性能でスタイリッシュなカメラ
カメラボディの高画素化や高機能化が進むと、どうしても大きく重く、そして価格も跳ね上がってしまうのは致し方ないと思います。そうなるとミラーレスカメラが欲しいと思いつつも「スマホのカメラで、まぁいいか」となる方もいらっしゃるのではないでしょうか。要は、一般的なスマホ以上の写りとカメラとしての操作感があり、フルサイズ機ほどの描写や爆速の連写機能がない代わりに、小さくて軽く、お求めやすい、そんなカメラがあるといいわけです。
そうです、今回の「LUMIX G1OOD」はマイクロフォーサーズセンサーながら、十分によく写る上に、コンパクトでスタイリッシュなルックスです。しかもズームレンズキットで10万円以内に収まるのは嬉しいですよね。また、カメラを両手で構え、ファインダーを覗き、物理的なボタンでシャッターを切るスタイルがスマホのタッチシャッターよりもしっくりくるという方にも嬉しいカメラです。目的や気分でカメラを使い分ける用に2台目、3台目として持っておくのもよいですし、棚に置いて眺めるだけでも絵になるカメラだと思います。
( 2024.07.23 )
このサイズ、重さ、価格で高画質。これがちょうどよいという方にはオススメです。
ダブルズームキットでもこの価格ですから、こちらもかなりお得です。
動画やVlog撮影に使用するならこちらのセットがおすすめです。
スマホ、財布、カメラを収納できて両手が空くのがうれしいですね。