PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Kenko Mirror Lens 500mm F6.3 DX
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
フォーサーズに装着すると、画角はなんと35mm判換算で1000mmに相当。とにもかくにも猛烈に引き寄せられるレンズですが、その全長は122mm、重量も705gというのですから、恐るべしミラーレンズです(装着の際には別売のマウントアダプタが必要)。しかもリーズナブルですから、その存在を気にされている方も多いことでしょう。像を反射させて拡大しているレンズですが良好な解像感を発揮しながら、超・超望遠の浅い被写界深度により被写体を際立たせ、立体感のある画に仕立ててくれます。そしてなんといっても、特徴的なボケ味も魅力のひとつでしょう。距離や明るさによって個性的な表情を見せてくれるボケを、どのように画作りに活かすかということを、頭の片隅で考えつつレンズを向ける時間もなかなかいいものですよ。マニュアルフォーカスですから、じっくりとお楽しみください。
( Photography : A.Inden / Text : KIMURAX )
超望遠レンズならではの圧縮効果は、フレーミングしているそばから楽しいものです。それに加え、ミラーレンズならではの独特のボケが、キャッチーなアクセントになっています。ワイシャツに注目すると徐々に消えていくボケとはならず、薄いトーンのまま膨張して見えますよね。主要被写体のみならず、アウトフォーカスエリアに何を入れるかによって画の印象も変わってくるので、工夫のし甲斐があるというものです。
浅い被写界深度で、可愛らしい足元を背景から分離。アスファルトがなんだか幻想的な模様の壁みたいに見えてくるから面白いですよね。
柔らかくぼけた黒い船体から、すっと浮かび上がる鳥。かなり距離はあるものの、羽根を休めている街灯の古びた質感までしっかりと見てとれます。軽量コンパクトなレンズとはいえ、ピントがシビアな超望遠ですから、手持ちでビシッと切り取ることができたときの気持ちよさはひとしおです。
( 2014.05.08 )
ケンコーのコンパクトなミラーレンズ。フォーサーズでは1000mmの超望遠に。その写り、お値段以上だと思いませんか?
フォーサーズマウントのボディをお持ちの方はこのアダプターを。他のマウントのボディにもアダプターの交換で対応します。
マイクロフォーサーズのボディでお使いの方はこちらのアダプターをどうぞ。