PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
超広角レンズは大きくてかさばるというイメージがありますが、実際に手にすると随分とコンパクトにまとめられているという印象。レンズ1 枚で2 枚分の効果が得られるという、オリンパス独自のDSA(デュアル・スーパー非球面)レンズなどの使用による賜物だとか。マイクロフォーサーズならではの機動性を活かした超広角撮影を快適に楽しむにはうってつけの1本。テレ端はフルサイズ換算で36mm相当の画角ですから、日頃のスナップ撮影に活躍してくれるでしょう。そこからさらに広く写し込みたければワイド側にズームすることで18mm相当の画角までを利用することができるので、程よくパースペクティブを効かせた画に仕立てることもできます。さすがに開放では周辺に甘さがみられるものの、1段ほど絞ればきりっと引き締まります。控えめな開放F値ですが、おそらくパンフォーカスがメインとなる広角撮影には差し支えないでしょう。小さいながらも、素晴らしい解像力を見せてくれるレンズですので、広角好きな方はもとより、これから広角にも挑戦してみたいという方もぜひ手にとってみてはいがでしょうか。価格的にも敷居が低いですし。
( Photography : Z II & M.Ito / Text : KIMURAX )
テレ端にて、開放から1段絞って撮影。引きの無い狭い空間での撮影には広角ズームは重宝しますね。履き込まれたブーツの質感から壁や床の表情までつぶさに捉えています。
ワイド端ではさすがに歪曲も目立ってくるもののフレーミングを工夫すれば、いささか神経を使いがちな建造物の撮影にも十分活用できます。柔らかく照らし出された壁面の階調も見事に表現されており、程よく効いたパースペクティブと相まって、画に奥行きが出ています。
明け方のまばゆいばかりの光に作り出された高コントラストなシーンですが、シャドー部もよくねばって描き込んでいます。路地裏はスナップ撮影の宝庫。ついついシャッターボタンを押す回数が増えてしまいます。
超広角ズームとは思えないごく普通のレンズのような見た目ですが、その写りは侮れません。PENシリーズなどストリートで扱いやすいカメラとの相性も抜群です。
純正のプロテクトフィルターもご用意。広角レンズに最適な薄枠タイプです。