PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
OLYMPUS 2.0x テレコンバーター EC-20
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
厚さは41mm。これをカメラボディとの間に挟むと、マスターレンズの焦点距離を2倍に拡大してくれるテレコンバーター。コンパクトなレンズにまとめられているフォーサーズシステムですが、そこにEC-20をプラスするだけで倍率が稼げるのですから大変便利です。対応するのは、すべてのズイコーデジタルレンズ。画質をとことん追求するのであれば各レンズの専用品が望ましいのでしょうが、そこはさすが純正。絞って使うことを前提とすれば、マスターレンズの描写力から大崩れするようなことはなく、十分にしっかりとした撮像をもたらしてくれます。もちろん装着前後の上がりを拡大して見みれば、その差に気づくことでしょうが、単独で見ればなかなかのものなのです。届きにくかった超望遠のエリアへと切り込んでいくのもよし、所有しているレンズで新たな画角を楽しむもよし。一粒で二度おいしい。いや、レンズの数だけおいしい思いができるテレコンバーターなのです。
( Photography : A.Inden, Z II / Text : KIMURAX )
マクロレンズに装着してのカット。適度に解像感もありますし、テレコンを使っていると言われなければ気付かないのでは?
装着により開放F値は2段分下がるのですが、晴天の屋外ならAFの機動性も問題ありませんした。ピントがシビアでしたので現場ではMFで追い込んでいますが、キリリとトンボを捉えていますよね。
テレ端にて撮影。動く被写体を追うのはちょっと厳しいかなという印象でした。ならば、被写体が飛んできてくれそうな所に置きピンしてからレリーズ、という算段で切り取ってきました。これがフルサイズ換算400mm相当の画角です。
大きくしたいならトリミングしちゃえば?なんて考えも浮かんできます。しかし、被写体と対峙したときに「こう撮りたい」という意思なり衝動が働いたがゆえに写真として残すという行為に至るわけです。その瞬間の気持ちまでもを1枚に込めるのならば、やはり思い通りの画角で持ち帰ってくるのがベターだと思うのです。見たいもの、見せたいものをノートリで大きく写せるというのは、なんといっても魅力的です。
( 2014.08.12 )
大きく重い望遠レンズを数本持って撮影…というのはなかなか厳しいですよね。ここぞという倍率を稼ぎたいときに活躍してくれる2倍のテレコン。純正ですから、純正レンズとの相性はバッチリです。