OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 90-250mm F2.8

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

35mm判換算で180mmから500mmまでの焦点域の画角をカバーするという高倍率なレンズでありながらも、F2.8通しという迫力のスペック。もちろんのこと、その値段もかなりのものになってしまうわけですが、テレ端500mm相当をF2.8で撮れるというスペックには相当の魅力を感じます。重さもヘビー級ですので、さすがに手持ちでは厳しいものがありますが、三脚や一脚を使用することでかなりシャープな画が捉えてくれます。望遠レンズの強烈な圧縮効果は写真ならではの表現ですが、モヤっとした画ではその魅力は半減します。ここは是非ハイスペックなレンズを選択肢のひとつに加えてみる事をオススメします。

( Photography & Text : T.Nakanishi )

ワイド端でこの圧縮効果です。土のリアルな質感描写はお見事といえるでしょう。空のグレートーンの表現からトラクターの機械的な質感までしっかりと写してくれています。

f11まで絞り込んでの撮影です。全ての要素が圧縮されて、遠近感が狂ってしまいそうですね。電柱のシャープ感や濡れたアスファルトのウエット感はもちろん、木々の枝先の描写まで見事です。

古ぼけた納屋は様々な質感を楽しめる被写体です。長年の風雪に耐えてきたであろう屋根から窓枠の木に至るまで、その年月の長さを感じさせる、申し分のない写りではないでしょうか。